11' MacBook Air 〜 試用雑感 〜 最強選択のMacBook
先週から出先作業でMid2012 11インチMacBook Airをお借りしています。結構にヘビーな使い方をしてもへこたれず、あまりに快適なので久しぶりに”欲しい”がムクムクします。
我が家の持ち歩きには相変わらず Late2007 13-MacBook ですが、一時期 外出時の作業をiPadで置き換えられないか探ったコトがあります。結果、やはり圧倒的に不便だったり無理だったり。可搬PCを新調するとしたら...ジブンの選択肢の最優先は”持って歩いて軽い”コトなので、やはり11インチMacBook Airに行き当たります。
今回実際に使わせてもらって...MacBookシリーズ中最もLOWスペックとは言えそこらへんのモバイルPCとは一線を画すレベルにあり、実のところジブンのPC作業の90%は快適にこなしてしまう程、というのが解りました。
■MacBook最小モデルという選択
軽さという可搬性に欠かせない要素を最優先と考えるジブンに、最軽量の11-MacBook Air (重量1,1kg)はあたりまえの選択のように思えますが、使ってみてスペック的にも納得できるモノだからこその選択です。
- ディスプレイ解像度
本体ディスプレイは、現在のLate2007 13-MacBookの解像度(1280x800)と同等の1,366 x 768ピクセルを表示するのでジブンには特段の不便はありません。また外部ディスプレイで最大2,560 × 1,600ピクセル表示をサポートするのだから在宅ワークに支障がでることもないでしょう。
最新のMid2012モデルならば最大2台までのApple Thunderboltディスプレイを外部モニタとして接続できます。また旧モデルでもUSBグラフィックアダプターを使えばマルチモニタ化が可能なようです。 - プロセッサ性能
「1.7GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大2.6GHz)」は結構に力持ちです。少なくとも上位モデルと競争させて速度をグラフ表示でもさせない限り、普段の作業でストレスを感じないレベルと言えます。少なくともクロック周波数や型番にオプションコストをかけるのは馬鹿らしい、と思える程度には快適です。 - 貧弱なメモリー容量
このモデルの唯一の懸念材料とも言えるでしょうか。
Photoshopとテキストエディタを起ち上げておいて、Skype通話しながらWEBブラウザで検索作業をする、くらいが Late2007 13-MacBook (3GBメモリ:Lion OS) の精一杯でHDDにメモリスワップすると極端に動作は散漫になっていました(※現在はSSD換装済み)今回使わせてもらった11-MacBook Airは4GB搭載モデルでしたが、メモリーを使い切ってメモリスワップが起こる状況でも搭載しているSSDの恩恵で思いのほかレスポンス低下は小さく、よほどヘビーな作業をさせない限りイライラすることもありません。
それでも出来れば(後からの増設不可だし)最大搭載メモリ8GBオプションを選択したいところです。 - 貧弱なバッテリー容量
「最大5時間のバッテリー駆動時間」と謳っていますが、35Whリチウムポリマーバッテリーでは実際のトコロ2〜3時間程度しか使えません。しかしながら55WhのLate2007 13-MacBookでも実稼働3〜4時間なので結局ドングリの背比べ、どんなMacBookを選んでも電源アダプタは必携だし、長時間無電源運転するなら補助バッテリーを用意するしかありません。 - 型番A1406互換バッテリーが入手できれば保証対象外ながらユーザーによるバッテリー交換も比較的容易みたいです。13-MacBook Pro Rethinaだともう少し難易度が上がってしまうし、バッテリーが接着剤貼りされた15-MacBook Pro Rethinaなら気後れしてしまいます。
- 貧弱な拡張性
その他のMacBookに比べると貧弱に見えるだけです。USBデバイスサーバーを使えば外付けHDDを含めてほとんどのUSB周辺機材は無線LAN越しに接続できるし、有線接続必須で高速データ転送が必要なのはビデオ入力機器か外部モニタ接続くらいしか思い当たらないので、不自由することは何ひとつありません。それでもやっぱり心配な向きには拡張ボックスを使うという選択肢もあります。
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最安値検索モニタディスプレイで外部マルチモニタ化(1920x1200)したり、有線LANにも接続できるようになります。
■購入時の選択
- SSD容量の選択
SSD容量64GBではあまりに小さく128GBでも十分ではありませんが、256GBオプションとの差額26400円は割高感が強いし、現在のサードパーティー製対応SSDも安くはありません。可搬時は必要に応じて小型の外付けThunderbolt HDDを携帯するというのが賢い選択です。(自宅サーバー接続、あるいは容量無制限のオンラインストレージというのが現実的な選択、という時代でもあります)
Mid2012 |
悩ましいのは「4GBメモリー仕様」ならこのお値段
ディスカウント店・量販店で探せば60,000円台中盤で
購入できてしまうというコト。
もっともジブンなら躊躇無く「4GBメモリー仕様」です(笑)
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ジブンは在宅作業に Mid2011 mac mini server(16GBメモリ)を使っているワケですが、仮想環境でWindowsを並列で走らせながら、バックグラウンドでビデオアーカイブ作業をさせて、待ち時間にiTunesを鳴らしてWEBブラウズ、ときどきリビングからMediaLink経由でPS3からアクセスが入ってビデオストリームしているらしい、みたいな日常もmac mini serverはフツーにこなしてくれています。
そういう意味で11インチMacBook Air という選択はセカンドマシンという位置づけであればこそとも言えます。そもそもMacBookという選択はデスクトップモデルに比べて”制約”か”利便”もしくは”妥協”の色が濃いというコト。15-MacBook Proはメインマシンを張れるスペックを持っていますが、ノート型としては欲張り過ぎで太りすぎ(over 2kg)とも言えるし、13-MacBook Air は折衷案ぽい妥協モデルに見えます。13-MacBook Pro Rethina は高品位ディスプレイに魅せられたヒト向けに良く出来たモデルではあるのだけど。
こんなコトが言えてしまうのは、11インチMacBook Airの基本スペックが「フツーのPC作業の90%は快適にこなしてしまう」からで、現在のPC環境でなら拡張性を含めてサブマシンと言うよりコレだけでフツーにPCライフを完結できるヒトは圧倒的に多いんではなかろうかと感じます。
全方位に快適でハイC.Pな
最強選択のMacBookと言えます
ところがそうはならないのが常識というもので、PCを新調するとなれば「もっと大きなディスプレイ」「もっと高性能なプロセッサ」「もっと...」と懐が許す限りに不確かながらの欲張った想いを詰め込もうとします。そんなもんです。