琉球王国の復権〜沖縄独立考えたが36%〜尖閣紛争回避の一手
沖縄県内の現役大学生を対象にした意識調査で「沖縄が独立することを考えたことがある」と答えた割合が、36%を占めたと沖縄タイムズが報じています。県外の日本人には「また米軍基地問題かい?」と煙たがる方が多いのではないかと思いますが、実のところ彼らの意識のルーツを探れば明治時代の琉球処分にまつわる因縁、隠蔽され続ける太平洋戦争での実際、にあることが解ります。
グローバルに漂流することを選択したアイデンティティー無き大和人(やまとんちゅう)に理解されていない沖縄の現実を知ることが、韓国-竹島問題、中国-尖閣問題、果ては戦争準備に着手した安部内閣へのアンチテーゼ、戦争回避の方法論を考えるに繋がるのだと直感できます。
....「あなたは沖縄が独立するということを考えたことがありますか?」との設問では、「ある」が36%で「ない」が64%。 「あなたは沖縄独立についてどう思いますか?」には、「反対」が44%、「賛成」6%。最も多かったのは「分からない」の49%だった。 また「自身について何人だと思いますか」には、琉球と日本の複合的なアイデンティティーとの答えが約半数の49%。次いで琉球的アイデンティティーが25%で、日本的アイデンティティーと答えたのは20%だった。... (抜粋) |
先週、米国海軍大佐が「中国軍が2013年に尖閣・沖縄南部の奪取作戦を演習していた」と発言した問題は、さかのぼって2012年に「日米共同の離島奪還訓練」を行ったカウンター行動だったわけで、中国が具体的な戦争準備に入ったというワケでもないですが、右翼的なヒトが好んで口にする「戦争のための(中国にとっての)大義」を考えてみると....
「かつての(明の)冊封国であった(日本に侵略併合された)琉球王国の開放を日本に迫る戦い」
などというストーリーもありうるか?とどこまでもチャイルディッシュに妄想してしまう。
そして歴史的にみて武装解除が琉球王国の流儀ですから、沖縄の「基地は要らない」はまっとうな言い分。中国に大義を言わせず尖閣の紛争を回避する手段として「琉球王国の復権」はあってもいいような気分にさせられます。もちろんその時、尖閣は琉球王国の領土であります。