今更な常識〜バイク用 LED / HIDバルブの規格〜原付やオフロード旧車だって問題ない
1974年型HONDA ELSINORE MT125という新車時から不具合が多発したホンダ初の2サイクルオフロード車にめげずに乗り続ける友人から相談の電話「ハロゲンバルブにしたいけどバルブの取付形状が合わない...」よくよく聞くとH4バルブをムリムリ改造して入れる気だったと言います。
そう言えば旧車に乗っているヒトから似たようなコト何度も聞かれることが多いです...が、旧車へのハロゲンバルブやLEDバルブ取り付けは、ネットで情報収集すれば基本的なバイク整備が出来るヒトならほぼほぼ100%可能です。(HIDはちょっと難易度高いか...)予算は特上・上中下・中華と10倍以上変わりますが、得られる効果はほぼ同じです。
ホンダ旧車系のライトバルブ
古いホンダ系オフロード車や原付バイクに付いてるライトバルブには下記のようなタイプが多いです。
モンキーBAJAのヘッドライト裏
ソケットにバネが付いていて、バルブ台座を押しながら回転させてハウジング廻りの3点フックに引っ掛けて固定するというタイプです。
Lo/Hi切り替え型のバルブ
古いXR系だとフィラメント・端子が1個のパターン
お勧めのお手軽ヘッドライト・チューンは、ハロゲンバルブに対して同程度の光量ながら低電力消費なLEDバルブ、HIDを旧車に積むにはジェネレータに十分な発電量が確保されていることや場合によってはバッテリー容量を上乗せする必要があったりと検討項目はケースバイケース。上記ソケット形状に適合する製品規格はPH7で、ベース面からのバルブ全長に対してハウジングの奥行きに十分な余裕があることを確認してから取り付けたい
原付車の小型ヘッドライト向けに全長を短く設計したLEDバルブも中華製品を探すと見つかります。後端に排熱ファンを持ってきて全長を短くしながらも耐久性を確保しているんでしょうか...ただ排気ファンをライトカバー内に収納できるかどうかがポイントになります。また排熱ファンの分だけ消費電力は高めになります。
LEDバルブの弱点を補う集光レンズを装備した一体型製品とかもありますが、冷却悪そうで総じて肝心の耐久性が悪いです。
バイク用の純正バルブ規格形状と商標
バイクメーカー各社が純正品として販売している各種ライトバルブに適合するハロゲンバルブを(株)M&Hマツシマが登録商標化して扱うようになり、ハロゲンバルブを販売するところが ”H4”等の一般のライトバルブの規格と同列に取り扱うようになりました。
上記のライトバルブ形状を持つハウジングだと「PH7」のハロゲンバルブが適合するというワケです。ただし「バルブ全長とハウジングの奥行きの関係でハロゲンバルブが入らない」ということもままありますから、ハウジングの奥行き計測やバルブ全長をしっかり計測しておきましょう。HIDバルブ、LEDバルブも同様にM&H適合品名と組み合わせて検索できるはずです。
純正球の形状 | M&H適合品名 |
6v 25/25w |
|
6v 15w |
|
6v 35/35w |
該当製品一覧 |
12v 35/30w |
該当製品一覧 |
6v 35/35w |
該当製品一覧 |
12v 40/40w |
該当製品一覧 |
12v 40/40w |
該当製品一覧 |
12v 35/30w |
HS5該当製品一覧 |
12v 35/35w |
HS1/H4該当製品一覧 |
12v 60/55w |
H4該当製品一覧 |
12v 60/35w |
該当製品一覧 |
12v 45/45w |
該当製品一覧 |
12v 35/35w |
該当製品一覧 |
12v 45/40w |
※PH6Eとはフィラメント の形状が異なります該当製品一覧 |
6v 15w |
該当製品一覧 |
12v 35/35w |
※H4EUとはフィラメント の形状が異なります該当製品一覧 |
12v 55/40w |
該当製品一覧 |
12v 50/40w |
該当製品一覧 |
H7該当製品一覧 |
|
H1該当製品一覧 |
|
12v 55w |
H3該当製品一覧 |
12v 35w |
H8該当製品一覧 |
12v 65w |
H9該当製品一覧 |
12v 55w |
H11該当製品一覧 |
12v 60w(65w) |
HB3 (9005)該当製品一覧 |
12v 51w(55w) |
HB4 (9006)該当製品一覧 |
HIDバルブ装着の実際
HIDもバルブ型式が判明すればあとは簡単...な気がしますが、HIDメーカーのソケット形状によっては、あるいはバイク車種によってハウジング廻りのフック形状が微妙に異なっている場合もあるので、図工レベルの知恵と工夫は必要です。
HIDメーカー取説より転載