次期ブラウザFirefox Quantum は超速!〜OS X10.9 MarvericksでもOK?
Macなら標準ブラウザ Safari が定番ですが、アップルは結構あっさり旧OSユーザーのブラウザーサポートを打ち切ってしまいます。
旧Mac OS向けブラウザサポート状況
Mac OS リリース |
Safari version 最終サポート |
Firefox version 最終サポート |
Chrome 最終サポート |
OS X 10.7 2011.7.20 |
6.1.6 2014.8.13 |
48 2016.12.4 |
49.0.2623 2016.3.2 |
OS X 10.8 2012.7.25 |
6.2.8 2015.8.13 |
48 2016.12.4 |
49.0.2623 2016.3.2 |
OS X 10.9 2013.10.22 |
9.1.3 2016.9.1 |
56 現行版 |
61.0.31 現行版 |
OS X 10.10 2014.10.16 |
10.1.2 2017.7.19 |
56 現行版 |
61.0.31 現行版 |
OS X 10.11 2015.9.30 |
10.1.2 2017.7.19 |
56 現行版 |
61.0.31 現行版 |
macOS 10.12 2016.9.20 |
11.0 現行版 |
56 現行版 |
61.0.31 現行版 |
※2017.10.1現在
勢い旧OSユーザーの頼みの綱は Chrome、Firefox ということになりますが、次期Mozillaブラウザの「Firefox Quantum」の表示スピードは驚くほど超速です、そしてそれはMac 旧OSユーザーや、ローパワーな旧機種ユーザーほど大きな恩恵を受けるだろうと思います。
目次
Firefox57- Firefox Quantum は超速!
Mozillaは既に先月26日にFirefox57改め「Firefox Quantum」を発表しています。
注目すべきは、技術的云々ではなく体感的なパフォーマンスにあります。つい先日リリースされたばかりのFirefox56でも表示スピードはかなりの爆速、「Firefox Quantum」ではそれをさらに倍速にするというのだから... 正式リリースは11月14日の予定。
「Firefox Quantum」を一足先に体験したいユーザーのために、ベータ版の“Developer Edition”が既にダウンロード可能です。 →Firefox Quantum: Developer Edition
※“Developer Edition”は、OS X10.9 Marvericks でも動作します。ただ正式発表でMarvericksがサポート対象に残るのか実際には微妙ですがMozillaに期待です。
まだバギーな Firefox56
OS X10.9 Marvericks対応※※のMozillaブラウザ最新版Firefox56は、現実的な話をすると動作で多くのバグがあったりアドオンが未対応だったりでメインブラウザとして使うことは出来ません。次期「Firefox Quantum」リリースまで時間がないので、ポテンシャルは認めるもののこのバージョンはスルーかもしれないし、マイナーバージョンアップ次第で「最後のアドオン対応版Firefox」として長くつきあうことになるかもしれません。
※※ 最新Mozillaブラウザがサポートするのは、OS X10.9 Marvericks 以降の Mac OSバージョンになります。OS X 10.6、10.7、10.8の最終サポートバージョンは Firefox 48(→詳細リンク)、WindowsXP 、Vistaの最終サポートバージョンは Firefox 52(→詳細リンク)
Firefox57- Firefox Quantum リリース前の現実的な備え
サポートする側は「自動アップデート推奨」を謳いますが、先の1password機能拡張書類の件に限らずある日突然使えなくなる事件に巻き込まれるリスクも随分と大きいです。前述のようにFirefox57- Firefox Quantumの変化はドラスティックなので、個人的には積極的に「ブラウザの自動更新しない」設定選択を推奨しておきます。
Firefox57- 以降の現実的な備え
11月4日に正式リリース予定の Firefox Quantum の超速ぶりはデベロッパ版で体感していますが、旧来のアドオンをサポートしない仕様などあまりにドラスティックな環境変化があると予想されますので、そのまますんなり移行出来る気がしない、というヒトもおられると思います。
その対応としても Firefox56のマイナーアップデートはしっかりやってもらいたいと願うばかりですが、もうひとつ法人ユーザー向けのESR(Extended Support Release)版を使うことで、とうぶんセキュリティアップデート対応は心配しなくて済みます。