日々の雑感〜アルコールは発がん物質〜それがどうした
昨年末、アメリカ臨床癌学会が「アルコールと癌」に関する発表を行いました。既に国際がん研究機関(IARC)でも関連性を明らかにしておりましたが(→資料)アメリカ臨床癌学会発表の中身はかなり極端な見解でした。
- 全世界の癌死亡者の5.8%がアルコールに起因すると推定されている飲酒は口腔,咽頭,喉頭,食道,結腸直腸,肝臓(肝細胞癌)および女性の乳癌の原因になる。アルコール飲料の種類にかかわらず,飲酒は一貫して癌リスクになる
- 適度な飲酒でも癌のリスクが上昇する可能性がある
【アルコールのガイドラインと定義】
アメリカ心臓協会,米国癌学会,米国保健福祉省は,男性は1日に1〜2
ドリンク以上飲まないこと,女性は1日に1ドリンク以上を飲まないことを推奨している.現在アルコールを飲んでいない人は,どのような理由
であれ,飲酒しないほうが良い。また少量の飲酒者の総死亡率が低いというデータは得られなかった
(約14gの純アルコールを1ドリンクと定義している)
- アルコールが心血管系の健康に利益があるという説は,おそらく過大
評価である可能性が高い。少ない飲酒でも癌のリスクが増加するので,
全体としてのアルコールの効果は有害と言える.したがって,心血管疾患や全死因の死亡を予防する目的で飲酒を推奨すべきではない。
これを見て「バカバカしい」と思う酒飲みは多いハズです。科学が自分の人生にズカズカ介在してくるようで不愉快に感じられますよね。
ただ将来はきっと「馬鹿な酔っぱらいが居る」と顔をしかめる健康オタクなお姉さん達は増えるでしょうね。
そしてそんな健康オタクなお姉さん達はモデル並にスレンダーではあるけれど実のところ免疫系に異常を抱える虚弱アレルギー体質なヒトだったりするんでしょうね。