空間除菌脱臭のすすめ〜安心の次亜塩素酸水を使わない手はない〜ペットと過ごす無臭空間
我が家は愛煙家のくせに匂いにうるさいご家庭です。
特に香水臭や芳香剤の類は全くダメ、ウチのつれあいは消臭剤ファブリーズの無香料タイプでさえ「臭くて使えない」と騒ぐくらいですが、最近は「次亜塩素酸水」流通が増えてお手軽に無臭で安全、安価な除菌脱臭剤として使えるようになって重宝しています。
冬場の超乾燥時期、インフルエンザ流行時期には、加湿器に次亜塩素酸水を使って積極的に空間除菌脱臭すればウイルス対策にもモアベター、抵抗力の小さな子どもやペットと暮らすご家庭には是非オススメします。
500ppm/20Lの次亜塩素酸水があれば
我が家の半年分の除菌脱臭をまかなえます
目次
次亜塩素酸水とは
「次亜塩素酸」と言うと、次亜塩素酸ナトリウム主成分の塩素系漂白剤(市販ブリーチとか)やを連想しますが「次亜塩素酸水」は食品加工等の分野において洗浄・消毒用途などで使用される食品添加物に分類されるモノ。除菌効果はなにかと取り扱いが難しい漂白剤やアルコールと較べてもほぼ同等(→wiki参照)どころかより低濃度でも除菌・脱臭効果が高いコトが知られています。最近では防災・防疫の観点で取り上げられることも多いので耳にしたことがあるやもしれないですね。
なにより安全です。
強い酸化力で殺菌・ウイルスを不活化
分子サイズが小さく電気的に中性な次亜塩素酸(HClO)は、細菌の細胞壁、形質膜を容易に透過し、内部の細胞質・核酸等の必須組織に対して直接、酸化作用を及ぼし強力な除菌作用を発揮します。
ウイルス類には、外殻に脂質膜を持つもの(ウイルスル類の80%)と、持たないものがあり、脂質膜を持たないウイルスの方が強靭です。外殻に脂質膜を持つウイルスは、次亜塩素酸(HClO)の酸化力により除菌されます。また、脂質膜を持たない強靭なウイルスにも、次亜塩素酸(HClO)は強い除菌力を発揮します。(アルコール消毒では、このタンパク質膜を攻撃できない。)
次亜塩素酸水の殺菌効果・不活化効果
名称 | 次亜塩素酸水 (40ppm) |
次亜塩素酸ナトリウム (1000ppm) |
---|---|---|
黄色ブドウ球菌 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌 サルモネラ菌 腸炎ビブリオ菌 O-157:H7 腸管出血性大腸菌 カンピロバクター菌 カンジダ ノロウイルス インフルエンザウイルス |
◎ |
◎ |
セレウス菌 | △ | △ |
アスペルギルス (黒カビ) ペニシリウム (青カビ) |
△ |
x |
殺菌効果又は不活化効果:◎(速攻)>〇>△>×(無効)
加湿器の弱点を補い呼吸器疾患を抑える
次亜塩素酸水は加湿器などで噴霧して使うことも可能です。噴霧することで部屋の壁や家具、衣服の付着物の除菌や消臭ができ、空気中に漂うウイルス・菌を不活化します。また、その殺菌性の高さゆえに加湿器内での雑菌繁殖を抑制することができるため、従来の加湿器によって汚染微生物が室内に飛散することで引き起こされるアレルギー性の呼吸疾患(加湿器肺)の原因を抑えることができます。
次亜塩素酸水を使う際の目安濃度
上記紹介ジアニストの次亜塩素酸水濃度は比較的高めの500ppmですが、用途に応じてこれを水で希釈して使います。どの濃度が適切かという根拠は一定ではありませんが、目安としてこれくらいというコトです。
- 400〜500ppm(強力除菌)
徹底した殺菌消毒が必要な場合の濃度
→ノロウイルス感染時の緊急除菌(吐瀉物や排泄物の処理時)
→トイレの便器内清掃
→お風呂場・洗面台回りの清掃
- 200ppm(2.5倍希釈)
ある程度強い除菌力が必要な場所に用いる濃度
→キッチン廻り:肉や魚を切った包丁やまな板、ふきんの殺菌消毒
→台所のシンクや三角コーナーの殺菌消毒
→ゴミ箱の除菌消臭
→エアコンの除菌消臭に
- 100ppm(5倍希釈)
ふだん使いの消臭スプレーとして用いる濃度
次亜塩素酸水の殺菌消臭力は強力ですが、すぐに分解してしまうため持続力はありません。
→テーブルの除菌に
→服、ソファー、枕やシーツ、寝室の除菌消臭に
→ペットの寝床の除菌消臭に
→カーテンの除菌消臭に
→トイレ使用後の除菌消臭に
→下駄箱や臭いが気になる靴の除菌消臭に
- 50ppm(10倍希釈)
人の身体やペットに直接利用したり、機器を使って空間除菌をする場合に用いる濃度(厚生労働省の食品添加物としての次亜塩素酸水(微酸性次亜塩素酸水)の指定濃度が10ppm~80ppmです)
→ 空気洗浄機・加湿器に入れた空間除菌消臭に
(我が家の加湿脱臭機 DAS-303E で冬場はフル稼働中)
→手洗い・うがい・口腔ケア用途
→キッズ用品、子供がが遊ぶおもちゃの除菌に
→ ベビー用品、赤ちゃん用のほ乳瓶の除菌に
→ペットのエサ容器の除菌に
〜空間除菌脱臭のすすめ〜
次亜塩素酸水を作って空気を洗う空気清浄機も登場
機内で電気分解による「次亜塩素酸水〜次亜塩素酸」を作って空気を洗うという大胆発想なパナソニックの空間除菌脱臭機「ジアイーノ」(→レビュー)凄いなぁな中身なのですがお値段も凄いです。
ただ我が家にとって問題なコトもちゃんと解説されています。
「喫煙環境ではご使用いただけません。」
《使用できない理由》
トレー内の次亜塩素酸水溶液に、タバコに含まれる有害物質が溶け込み
電極のコーティング成分そのものに悪影響を及ぼします。
電極が著しく劣化し、寿命が短くなります。
※電子タバコ(アイコスなど)については、通常の喫煙環境より影響は少ないと考えておりますが、性能低下や部品寿命への影響が考えられますので、ご使用いただけません。(→Panasonic Q&A)
機内で「次亜塩素酸水〜次亜塩素酸」を作るという凝った構造上の問題ですね...
加湿脱臭機DAS-303E vs 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ
我が家で連日稼働中の加湿脱臭機DAS-303Eと Panasonicの次亜塩素酸 空間除菌脱臭機 ジアイーノ、どっちの脱臭効果が高いのか、興味はありますがジブンで買って比較する気になれないほどジアイーノは高価でありますから、その差は”さぞかし”と想像させるのでありますが...
VS | ||
各社アンモニア脱臭試験 | ||
→メーカー掲載ページ |
→メーカー掲載ページ |
一概に比較の対象に出来ない試験結果ではありますが...とりあえずDAS-303Eの脱臭スピードはやっぱり驚異的かなと...
ちなみに一般向けジアイーノ 看板製品モデルF-MV3000-SZの脱臭能力についてはかなり曖昧な表現でしか掲載されていません(→メーカー掲載ページ)
「次亜塩素酸水」のチカラで
DAS-303Eの除菌脱臭効果をパワーアップする
加湿脱臭機 DAS-303Eに 次亜塩素酸水を使う
我が家では加湿脱臭機 Fujitsu DAS-303E(→レビュー記事)の給水タンクに次亜塩素酸水を入れて使っております。もともとプラズマイオンで除菌脱臭効果の高い機体なので次亜塩素酸水を使うと「鬼に金棒」であります。
DAS-303Eの加湿はいわゆる「気化式」、水車で水をくみ上げて加湿フィルターに水を浸透させる機械式「水車給水構造」なので、加熱式加湿器で予想されるような次亜塩素酸水によるトラブル等を考えなくて済みます。
本体から取り外し・メンテナンスも簡単です
余裕の容量2.6Lの給水タンク
なるべく化学物質は使わないコト
今年はインフルエンザの猛威が一段と激しいですが、空間除菌脱臭の効果か幸い我が家には無縁で過ごせております。ただ我が家がイチバン気にしているのは、氾濫しているケミカル製品の影響をなるべく抑えたいと言うこと。
化学物質が原因と言われるアトピーや花粉症を筆頭に現代人のアレルギー体質化は深刻ながら、実のところ仮説立証の推定からビタ一文抜け出せていないか、推定無罪風に化学物質の使用基準は緩められる一方、正体を見極められないまま登場する対処療法だけがもてはやされています。
化学物質に触れない・食べない・吸わないコトは無い世の中、厚生労働省の安全基準審査など医者のエセ科学半分で出来てると承知しているジブンでも「やむなし」と観念するほど。
それでも不要なモノはなるべく避けた方がイイ。煙草がその筆頭に挙げられるのも無理からぬ話で、まぁそれも含めて個人が、家族が決めればイイことだと思うけれども、それでも不要な化学物質はなるべく避けた方がイイというのは変わりません。
そういう意味で除菌・脱臭・芳香に類する一般市販製品の中身はかなり怪しいシロモノ、次亜塩素酸水で代用できると判断出来るのなら、そうすべきです。