使える格安SIMの条件と実際〜通信速度2Mbpsを確保出来ているか
我が家は今月から東海コミュニケーションズが運営するLIBMOというローカル格安SIMをiPhone6sで運用しております。当初心配していた通信速度の低下ですが、いまのところフツーに使う分には以前のauキャリアに比べて何の問題もありません。
平時の通信速度 | 混雑時の最低通信速度 |
speedtest.comアプリでの通信速度計測
2018.2.18
もちろん通信速度計測アプリを使ってデータ比較すると「なるほど格安SIM」的な速度の落ち込みはあるのですが、混雑時の最低通信速度でも少なくともWEB閲覧やSNSアプリ、メール、動画再生等で不具合を感じることはありません。LIBMOを紹介してくれた友人から事前に貰った通信速度資料とほぼ同じ結果でホッとしています。
「こんな低い通信速度で満足出来るはずがない」と思うヒトはいるかもしれませんが、実際のトコロ、上り下りの通信速度:2Mbpsが安定して確保出来ていれば大半のモバイルサービス利用に支障をきたすことはありません。
amazonビデオで最高画質のストリーミング視聴(1.5Mbps)も問題ありません。Youtubeならさらに半分以下の通信速度でもじゅうぶん視聴可能です。
ただ業務や趣味で数十〜数百MBの書類ファイルや動画を頻繁にアップ・ダウンするようなビジネスマン・モバヲタさんには、確かに納得出来ない通信速度とは言えますが ...
それでは”どんな格安SIMでもじゅうぶん” ”格安上等”と振りかぶれるかと言うと実際は非常に微妙です。
常時激変している通信速度
主要格安SIM 下り通信速度24時間推移
→SIMW
使える通信帯域(容量)に限りがある以上、一日の中でも利用ユーザーの増減があるので通信速度が一定なんてことはまずありません。どこも最小投資で最大ユーザー獲得が命題ですから必ずしも”大手キャリアだったら大丈夫”なんてこともありません。このご時世”どれくらいのユーザビリティーを提供すれば(抑えれば)苦情が減らせるか”くらいの意識で運営していると思います。
「4G LTEで最大150Mbps」「使い放題」なんて格安SIM広告文句の大見出しは嘘じゃないけど限りなく誇大広告で実際には実現不可能な条件付きでの”お話”に過ぎないし、格安SIMのスペック比較サイトを眺めて単純に”お得”な格安SIMを契約してしまうのは甚だ危険です。
格安SIMの通信速度の比較サイトでもう少し詳しく格安SIM各社の通信速度状況を眺めていくと「ファイルのダウンロード速度比較」で一際酷い通信状況だったのが楽天モバイル、通信障害でもないのにこの日は各社平均を大きくしたまわる1Mbps内外の速度しか出ていません。※
2018.2.18 24時間通信速度推移
→格安SIMの通信速度の比較サイト※
我が家では「通信速度2Mbpsを安定して確保出来ているか」を格安SIM選択の目安にしているので、楽天モバイルを選択することはありませんし、オススメもしません。もちろん”これでじゅうぶん”と言われるヒトもいるでしょうが、積極的に選択する理由は思い当たりません。"9ヵ月無料" "20,000円キャッシュバック"と言われても”中途解約時違約金付き長期3年契約”なんてジブンは思い切れません。
※この計測サイトの精度を担保する材料は持ち合わせていません。また上記の計測データが楽天モバイルの通信速度全般を意味しているワケではありません。
比較サイトでのその他格安SIMの計測結果を比較すると、UQ mobileやワイモバイルが ”一押し”に挙げられるのも納得という結果でありますが、サービス内容や月額料金諸々を併せたうえでの賢い選択が必要なのは言うまでもありません。
ただそれもこれも目先の指標に過ぎない程通信機会は増大しているので、明日の通信状況はまた激変していると思って間違いありません。キャリアも通信品質をユニバーサルサービスとして提供するのを辞めてきていますから、野放図に通信回線を使うのは難しくなっています。もちろんコストを払えばプラチナ・ラインが用意されてはいますが、賢い選択なはずはありません。