口臭いヒトはアルツハイマー予備軍〜歯周病菌が脳を蝕む〜元気で長生きなゾンビー老人溢れる社会にならないために

先週の羽鳥慎一モーニングショーで特集していた「日本人は口臭い〜認知症招く歯周病」でも紹介されていたように、外国人から「日本人は口臭い」ヒトが圧倒的に多いと聞いてたとおり歯周病菌保持率が圧倒的に高い。

日本人の歯周病
60台以上で90%以上
50台で90%
30〜40台で80%
20台で70%

ジブンはどうだ?と聞くと「Youはタバコとコーヒー臭い」と言われてしまいますが、歯医者さんの定期検診でウチのつれあい共々歯周病判定をもらったことがありません。とは言っても常在菌みたいなモンですから歯周病菌は誰の口の中にもしっかり住み着いています。

歯周病菌:ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)

数年前から専門家筋では「歯周病菌が脳を蝕む」と話されていたことですが、最近(2019.1.23)「アルツハイマー病は歯周病菌が原因ではないか」という論文が発表されました。

仮説立証型のなんちゃって科学論文が多い中、実験実証型のかなり確度の高い論文だったりしますからけっこうな注目を浴びています。

稚拙でいい加減な解説で言えば
歯周病菌であるジンジバリス菌が口内毛細血管を伝って脳内に侵入、ジンジバリス菌が分泌するジンジペイン:蛋白質分解酵素が、Tauタンパク質をブチブチ切断しリン酸化を誘導、細胞内で沈殿させます。またジンジバリス菌が脳内感染すると短いアミロイドβタンパク質が誘導されることも推定されています。これらはアルツハイマー病 アミロイド仮説やタウ仮説と矛盾しません。

癌と同様アルツハイマーも長期間の蓄積・成長から発症する病気です。
20代から歯周病だったりすると将来、アルツハイマー発症確率はグッと上がることは言うまでもありません。

口臭ケアは 歯周病対策にならない

「Youはタバコとコーヒー臭い」と言われてしまうジブンに、現代の口臭ケアの重要性を熱弁振るう女性が明らかに歯周病であるのはリステリン臭に混じる混濁の息が物語っている...というシチュエーションに何度も遭遇します。

口臭ケアはエチケットかもしれませんが、歯周病対策にはなりません。

ただね、明らかにジブンより歯磨き回数も時間も掛けてるヒトが歯周病というケースが多くて、そもそも歯周病に成りやすいヒトというのがあるんじゃないか? 歯周病に成りやすいヒトの明らかになっていない特徴があるのでは? とか考えたりします。

近い将来、元気で長生きだけどゾンビー老人溢れる社会にならないために、口臭ケアも大事ですが、歯周病予防・治療はしっかりやりましょう。