住宅事情:中古マンション価格動向など〜さいたま市は住みやすいか?

今回の震災、原発事故はジブンの住処についていろいろ考えさせられる事件にもなったわけで、この時期に東日本で「さぁ家を買おう!」というヒトはかなり脳天気だとも言えます。だから余計に住宅事情の現在はどんな具合かというのはなかなか興味深いもんがあります。東京証券取引所は本日、首都圏の中古マンションの値動きを示す「東証住宅価格指数」を公表しました。

財団法人:東日本不動産流通機構の売買情報をもとに、価格動向を指数化したモノ。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、首都圏総合の5種類の指数を毎月、ホームページで公表しています。リーマンショック以降やっと持ち直しつつあると言われていたんですが、震災後はさてどうなっていくんでしょう。いづれにしても埼玉県はバブル崩壊から70%程度まで下がってるんですねぇ... 実際のさいたま市の中古マンション価格を見てみると

主要都市別中古マンション価格(単位万円)
  2011年1月 2010年12月 2010年11月 2010年10月 2010年9月
東京23区 4294 4296 4307 4324 4318
横浜市 2725 2721 2723 2710 2704
千葉市 1855 1853 1870 1882 1863
さいたま市 2173 2168 2175 2149 2177
大阪市 2151 2175 2145 2158 2166
神戸市 1874 1887 1868 1840 1813
名古屋市 1866 1855 1849 1840 1830

(70平方メートル換算、東京カンテイ調べ)

震災後のつい先日、国土交通省が発表した分譲マンションの修繕のために居住者が毎月積み立てていく「修繕積立金」の目安というのが、実態の約2倍程度に当たる1平方メートル当たり月200円前後であったのを受けて、耐震補強が必要な中古マンションでは「修繕積立金」を相当上乗せしなければならず、決して「割安物件」とは見なされなくなる可能性もあります。

さいたま市だったら駅近でなければ3000万前後の新築一戸建てが買えますモンね

千葉県でも浦安市についてはディズニーランドにも近い湾岸ブランドで超人気でしたが、震災後の液状化が激しくライフラインがずたずたになるのを見せつけられると一気にトーンダウン。「建物の被害状況は、埋立地に建てられた8999棟について家屋被害認定調査を行ったところ、全壊8戸、半壊33戸、一部損壊が7930戸(罹災証明書の発行ベース)あった。このうち、「一部損壊」と判定された家屋は災害支援金がもらえない」というのはローン返済に重い負担になります。