原発事故を契機に太陽光発電システム購入を考えてみた

2011年4月28日 2019年3月30日

@inmycab

震災・原発事故の直後はウチも数回輪番停電しましたが、取り立てて大騒ぎしなければいけないコトもなく、１日３時間はご協力しようと思っていたら輪番停電は尻すぼみのようになくなって「夏は電力足りなくなるのでまた停電させます」という東電のコメントもなにやら胡散臭い。かように我が家はのんきではありますが「これを契機に太陽光発電システムいれるか！」とはりきってみました。

もちろんこんなサイトもチェックしました。

そんなときさいたま市に進出してきた「太陽光発電屋さん」がモニターキャンペーンと称して詳しい仕様見積もりを出してくれました。「施行工事費無料」ということでしたがシャープ製OEMパネルを使った割には「格別の安さ」というわけではありません。と言って現在の相場「kW単価60万円」に照らせばそこそこ頑張った金額なのかなぁ、でした。我が家（さいたま市）での発電シュミレーションは下記のようです

	2001年	2002年	2003年	2004年	2005年	2006年	2007年	2008年	2009年	2010年	平　均	全国比
1月	209	224	239	242	230	214	221	204	199	252	223	119%
2月	219	222	211	269	213	181	247	256	193	171	218	111%
3月	260	259	278	255	251	266	278	262	245	206	256	104%
4月	288	241	247	315	303	240	243	234	289	221	262	100%
5月	262	254	233	255	281	234	293	221	242	279	255	97%
6月	194	217	192	256	217	187	242	191	191	241	213	92%
7月	325	239	162	304	217	175	175	248	189	249	228	94%
8月	188	292	202	261	264	256	293	223	214	281	247	93%
9月	182	192	221	209	232	195	190	203	207	225	206	90%
10月	207	228	199	167	167	206	188	198	205	154	192	91%
11月	191	179	136	196	221	178	176	173	156	194	180	101%
12月	210	161	197	195	226	171	189	208	194	210	196	114%
年計	2735	2708	2517	2924	2822	2503	2735	2621	2524	2683	2676	100%
全国比	100%	99%	98%	103%	103%	98%	100%	97%	96%	101%	100%

単位：kWh

1995年から2010年までの年間平均発電量は2675kWhです。
発電量の電気代換算額は107400円です。1kWhあたり40.2円の価値があります。

こんなグラフを見慣れた「太陽光発電マニア」ならこんなものを鵜呑みに出来ないことは十分ご承知でしょう。それと頭が痛いのは我が家の「屋根」が段付き変形屋根のために、太陽光パネルを十分には配置できません。通常の平らな屋根だったら、3〜3.5kwh分の太陽光パネルを並べられるトコロ、ウチでは2.5kwh分のパネルしか並べられません。シュミレーションの発電量の電気代換算額でさえ（もちろん昼夜の電気使用状況にもよります）実際の年間電気使用料金総額に遙かに及びません。これでは何のためにシステム導入するのか解らないですね。

業者さんはセールスマンですから、この辺の数字はかなりグレーな説明をしてくれます（笑）結論としては現時点で太陽光発電システムを購入してもメリットはないので今回は見送りです。

今後、脱原発クリーンエネルギー政策に大きく舵取りして、さらに補助金にものを言わせるか、ドイツ並みの価格（日本の３倍程度）で発電した電気を買ってくれるようになるか、には注目です。

技術的には現在20%程度といわれる発電変換効率に関して、海外メーカーで40%超を唱う製品も出てきましたし、シャープも太陽電池の変換効率75％を目指せるとこまで来ているようです。ちなみに見積もりに登場したシャープ製OEMパネルというのは下記のもの。