格安海外渡航保険の落とし穴〜お得なんだからアフターサービスなんか期待してはいけません...

海外渡航の知人に発生した思いがけないトラブル、格安海外渡航保険の落とし穴に関するお話です。連日テレビで見慣れて気軽の利用できるようになった「格安航空券」業界ですが、そんなヒトも気をつけた方がいい事案だと思います。

お得なんだからアフターサービスなんか期待してはいけません...

海外に出かける際に「海外渡航保険」に加入するヒトは18%程度(マイナビニュース)で選ぶ基準も「格安」「ネットで簡単」が50%と、けっこう安易にオマケ程度に考えているヒトが多いです。確かに海外旅行中の事故発生率は3〜4%(ソニー損保)らしいので、高額なリスクテイクが必要かどうかで、ジブンもクレジットカードに付帯の保険4枚分でとりあえず大丈夫だろうと思っているヒトです。

比較的高齢な方やネットに疎い方、海外旅行に慣れていないヒトだとJCBとかの旅行代理店を使う場合もあって、高額になりがちだけど安心と言えば安心かもしれません。
今回、海外渡航の知人の不幸は中途半端に格安ネットチケットを選択したことと、海外渡航時の備えにあまりに無防備だったことなんですが....

格安には意味がある

まずクレジットカードは持ってましたが海外旅行保険の付帯がついていなかった。そして格安ネットチケットサイトの格安海外渡航保険で済ませてしまった。

知人の最大の不幸は海外で”死亡”してしまったコトなんですが、なんと保険に死亡時の適用が抜け落ちていました。縁遠い話に聞こえてしまいますが、海外で死亡してしまうと手続きが煩雑なうえに遺体の保管、日本への移送には莫大な費用が発生します。保管費用だけでも想像している金額にゼロを1つ加えたくらいを請求されたりしますし、出張中の別の知人が米国で亡くなったときは、日本への遺体移送に数百万円掛かると言われ米国で火葬できる州まで移動して埋葬後に遺骨だけを日本に戻したこともあります。もちろん地域によって大きく対応も費用も違うでしょうが、タダじゃ済まないのは確実です。

ちなみに知人は、死亡トラブルに遭遇した時点でこの格安ネットチケットサイトに”電話”しようとしましたが....電話連絡先の記載がありません。トラブルも含め全てメール問い合わせというシステムは最近ではあたりまえですが...当然すぐにメールしたわけですが、返事がありません。その後数回メール問い合わせしていますが、経過10日後も一切の返信がないそうです。困り果てパートナーの保険会社に電話連絡してやっとフォローだけはお願いできたそうですが、格安ネットチケットサイトはだんまりを決め込んでいるらしいです。

お得なんだからアフターサービスなんか期待してはいけません...

クレジットカードの海外渡航付帯保険は必須です

上記の格安海外渡航保険に落ち度があるわけではありません。あくまでクレジットカードに付帯の海外渡航保険の”補強”のために設定されている商品と見ることが出来ます。
海外渡航が稀というヒトは、しっかり海外渡航保険の内容を確認・咀嚼して加入してから出掛けましょう。比較的海外渡航が多いヒトならちゃんと海外渡航保険が付帯のクレジットカードを持っておくべきです。年間会費無料のカードでも充実した保険内容のものもあります。ジブンも海外渡航保険のためだけに持っているカードが何枚かあります。なかでも還元ポイントが高くフツーのクレジットカードとしても推奨できる一枚としては...

→公式サイト:REXカード

楽天カードやYahooカードといった年会費無料カードだけでも国内のクレジット支払いには問題はありません。海外渡航保険が”条件付き”で付いてたりもしますが”これで安心”にはほど遠いです。さらに言えば国や地域によっては、海外でマイナーな無料カードはVISA、Masterに関わらず”海外で使えない”場合もあったりしますから、メジャーバンク系のカードを保険で保有しておくことをオススメします。