ホンダXR後継機ブラジル産 CRF250F〜驚愕のオーバー300ccボアアウトチューン〜国内二輪市場は成熟し健全化し廃退した

ホンダのXRシリーズなき後、久々にその後継機とも言える車体が昨年登場したホンダCRF250F。国内販売されているCRF250Lがタイ生産機であるのと同様、CR250Fはブラジル産であるのが今風ですが、こちらは正規国内輸入されることはなくパーツ供給もホンダは関与しないと言う。そんなビジネスライクな割切も今風で所有するにはそれなりの覚悟が必要な代物です。

Vital Spirit等一部のショップさんで販売されているものの、日本での保安部品装備価格は80万円を超えるのだから余程酔狂なマニアでなければなかなか購入には至らない。(80年代輸出専用車両だったKLX250の逆輸入価格が70万円だったのを考えればまだリーズナブル?)

そんなCRF250Fですが、現地ブラジルや輸出先では80年代以上に過激なチューンナップを展開する市場が存在します。

CRF250Fの型式については発表資料に見当たらないのですが...

エンジン下部の表記によれば「ME13」
CRF250Rが「ME10」、CRF250Xが「ME11」だったことを考えるとたぶんCRF250Fは「ME13」にあたるのだと思います。

若い頃(80年代)はカワサキKL250をこんな風に弄り倒す日々だったなぁ...

2019国産車新規購入ユーザーの平均年齢が54.7歳
【自工会 二輪車市場動向調査】

残存二輪ユーザーがスライドしているだけのようにも見えるこの10年、国内二輪市場は成熟し健全化し廃退してしまったかのようです。ジブンの世代にとって若い頃のバイクは「自由」を求めて抗う象徴みたいな存在でした。翻って現代は「自由」を保証される社会に健全化され、見方を変えれば若者は過保護な「自由」に抗う意味を失ったのかもしれません。
もはやノスタルジックに漂うためだけにバイクに跨ることは「違う」気がして出掛ける機会を失っているジブンですが、ぶらっと散歩に...というのが健全なのかもしれません。