Googleよりタチが悪いNHKが実施する視聴者素行調査〜さらなる視聴者情報の義務化も

昨年11.22〜12.20の期間、NHKは「インターネットに接続されたテレビ」を対象に、関東1都6県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、群馬県、栃木県、茨城県)で放送されているNHKの視聴状況に関する情報を取得/分析する視聴調査実験を行いました。

実験は「放送番組が視聴者にどう視聴されているかを地域別に分析し。番組編成の検討や番組制作の改善などに活用する」旨を謳っておりましたが、取得された視聴者情報は下記のとおりです

取得された視聴者情報
・視聴中のチャンネル情報・番組の視聴時刻の情報(NHK総合とEテレ)
・同一受信機を一意に識別するためにNHKのサーバーが発行する計測用ID
・視聴者情報の送信設定(送信する/送信しない)の状態
・IPアドレス
・受信機に設定されている郵便番号
・HTTPリクエストヘッダーに含まれるユーザーエージェント情報
・アクセス時刻
・受信機製品情報

もちろん「NHKは、本実験に利用するためだけに視聴者情報を取得し、IPアドレスは不正アクセス検知の目的のみに利用し分析には利用しません」などの注釈入ではありますが....

GoogleやFacebook等がやってるWEB閲覧者/ネットサービス利用者の情報サルベージさえ問題視されてる昨今、わざわざ「視聴者情報の送信停止」手順まで教えてくれていたとは言え事前にじゅうぶんな実験告知がされていたとも思えないし、データの取扱いを第三者が監視するような措置も当然講じられていないし、「インターネットに接続されたテレビ」を対象に実験したのは受信料聴取の対象あぶり出しを広げたいのだろう...とは勝手な憶測ですが、やってることはタチが悪いとしか言いようがない。

そんなことを考えてたら...

昨日、総務省は、NHKが昨年10月頃に提出していた「受信契約者に電話番号やメールアドレスの提出を義務化」する日本放送協会放送受信規約の変更を認可すると発表。4月1日より施行すると言う。

公共インフラの電気・ガス・水道だって「電話番号やメールアドレスの提出を義務化」されてなんかいないのにNHKは法改正までして「義務化」ですよ...