2024 EV車の現在地〜まさにスマホ背景に酷似しております
昨年末、知人が日産サクラを購入して「凄くイイ!」とはしゃいだ電話を寄こしておりましたが、我が家では向こう10年はEV車を購入する見込みはありません。あるいは高齢者は強制的にAI制御のあるEV車しか運転できなくなる...なんて政策がまかりとおる世の中が到来しない限り、死ぬまでEV車を所有することは無いでしょう。
日産サクラ
家庭充電で賄える走行100km圏内が日常使いが主体のライフスタイルなら、現状かなりベターな選択だと思います。軽自動車としては最低グレードでも255万円※とお高いEV車ではありますが、国や自治体からの補助金が100万円以上あるので実質150万円程度と現実的な価格に収まります。(※知人は昨年末の15万円値上がり前に購入していたので ”ラッキー!”を連発しておりました)
補助金無かったら誰も買わない
ひるがえって我が家の場合、週末に気が向いたら150〜300kmのドライブに出かけること度々、年に1〜2回は1,000km超えの遠出をしているので複数台のクルマを所有する程懐もない我が家ではとてもとてもEV車を所有するなんてことにはなりません。
長距離対応のEV車も登場してきておりますが、国や自治体からの補助金をあてにしても相当な購入価格にならざるを得ないし、「10年乗り継ぐことはできるのか?」と考える5年保証バッテリーの交換で100万円以上の負担は必ずやってくるだろうし、割安の家庭電気料金でランニング出来ても、長距離ドライブ時の充電ステーション問題を考えるとストレスはついて回ります。
英国や北欧でも補助金が終了した途端、EV車は売れなくなりました。「環境性能が...」とか考えるのは夢想な運動家と狡知な政治家くらいであって経済的なメリットなしにEV車の価値は認められていません。
安全性・利便性が十分担保されているとは言えない
低価格なEV車を投入するEV世界トップセールスメーカー中国「BYD」や韓国「ヒョンデ」が日本市場向けのサービスを開始したのは記憶に新しいですし、日本製EV車は海外製EV車に駆逐されるかも...とかの報道もありましたが、果たして中華製、韓国製あるいは欧米車であっても格安部品調達したEV車だと、バッテリー性能や安全性は大いに不安です。低温時のバッテリー消耗が激しいのも、中華製・韓国製スマホが突然燃えだす騒ぎなのもまんま同じでEV車火災事故が世界中で発生中です。
EV車ユーザーの率直な意見
「急速充電性能が3〜4倍になって充電時間の問題は改善されています」みたいなセールストークを何度も聞いた気がしますが、上記動画のようにわずか2〜3年経過のEV車であっても「急速充電に対応出来ていない」ことも多くて、それが充電ステーションとの「相性が悪い」とあいまいモコとした理由だと聞くと「スマホ充電器とおんなじだ!」と思ってしまいますよね。
気象状況、走行状況によってバッテリー消耗が大きく振れるのと、急速充電で補充される電力量もブレブレなので、長距離を走る場合に予め走行計画を立てるなんて無理筋で、メーカー車種や車載バッテリー容量の多少を問わず、高速道路で1時間(100km)走ったら、充電ステーションで30分充電を繰り返すのが実情みたいです。
スマホのようにプログラムのアップデート対応がEV車のメリットとして喧伝されていますが「中国国内のEV車が動かなくなった」報道ではEV車とリンクしていたサーバーがダウンしてEV車の始動さえ出来なくなったこともあります。「中国共産党の情報収集のための特殊なケース」と言われていますが、スマホのアップデートでトラブルが解消されるどころか悪化するコトも度々あるのを誰もが経験しているように、知らない間に勝手にアップデートされていろいろ変わってしまうコト自体が不気味です。
大半は随分前から言われていたことですが...
EV車はスマホの「激安中華Android vs 高級iPhone 」の構図にそっくりです。
ソフトウェアのアップデート対応は出来ても、最新規格や最新ハードウェアが数年のうちに様変わりするので、その度に補助金という値引きが付かない限り、追いかけるのはマニアか金満野郎しかありません。
ちなみに知人が購入した日産サクラはホントに良いクルマです。
日常生活とライフスタイルに割り切りとあれば、EV車としてBESTな選択肢だったと言えます。もちろん補助金無くなったらかなり厳しい選択になるでしょうが、それは知人も言っておりました。