ハイブリッドカーの魅力? 〜売れてるインサイト VS プリウス

新型プリウス受注好調 トヨタ、発売前4万台見込む

 トヨタ自動車が5月中旬に発売するハイブリッド車「プリウス」の新型車の受注が好調だ。4月に入って先行予約を開始したが、受注台数はすでに2万 台を突破。ホンダの新型ハイブリッド車「インサイト」を上回る受注ペースで、「発売前に4万台に達する見込み」(トヨタ幹部)という。ハイブリッド車を巡 る両社の受注競争は、低迷が続く国内自動車市場を活性化させつつある。
新型プリウスの燃費性能は1リットル当たり38キロメートルと乗用車では世界最高水準。排気量も1800ccと現行モデル (1500cc)より大きくして走行性を高めた。一方で、価格は最も安い車種で約205万円と、現行モデル(233万1000円)から大幅に引き下げる見 通し。性能向上と値下げが好調な受注につながっているもようだ。(NIKKEI NET 2009,4,14)

先週こんな配信記事を見たときは「あらまぁ、世の中景気の良いことで...」くらいにしか思いませんでしたよ。このクルマ自体には興味がないのですが、「ハイブリッド」の仕組みと設計思想を探ったり、販売の思惑を覗き見たりするのにはいい題材です。しかし、4万人のユーザーさんの懐具合はともかく、試乗もしないで評論家さんのお仕事ぶりだけでポンと買えてしまう心理が「なんだかなぁ」です。さらに国が補助金まで出して購入を煽ろうというのだから、いくら景気浮遊策だと言っても言葉は悪いですが、この国の政治家・官僚は「盗人に追銭くれてやる」気でしょうか。言わんとするところは知っていますが、到底「屁」の理屈にさえなっていません。だんだん脱線するので「官僚・政治家の考える経済」についてはまた後で...


HONDA インサイト
1.3Lガソリンエンジン + 電気モーターアシスト <パラレル方式>

TOYOTA プリウス
1.8L アトキンソンサイクル/ガソリンエンジン + 電気モーター <シリーズ・パラレル併用方式>

  さて「ハイブリッド・カー」の魅力は、ズバリ「燃費」でしょう!
しかし「燃費」にこだわるほどの貧乏人が買おうとする程にはお安くないし、クルマにかかるトータルコストを試算すると、決して経済的ではないのである。では購買に向かわせるのは「ターボ感覚のモーターパワー」なのか、「エコしてます!」とか見栄張るのがクールだと思っているのだろうか。

何故売れてるんだろう....?

いやいや、よくよく考えてみると誰もがウスウスは気がついてます。この国に住む人間の大半は、しょせん貧乏出の小金持ちに過ぎない、と。本来ならば利益を乗せたらまだまだ高価なクルマが、「割安」「バーゲン」と錯覚させる程のプライスタグを付けたんで「我先に」群がってみた、というのが真相な気がします。HONDAフィットは依然販売シェアとしては堅調らしい、だから賢い貧乏人もなお健在ということです!

※ホントはプリウス、アトキンソンサイクル使うなんて賢いね、とかインサイト、オイルパンにマグネシウム合金使ってまで軽量化した効果は、とかの話を書こうと思ったんですが、題目も変えちゃいました、(笑)