Googleが発表したChrome OSは、Magic Capの再来か? 

先の「新世代スマートフォン」のお話は、なにも携帯電話だけの世界で起こってるワケもなく、インターネットを中心にして次世代PCのOSやブラウザ、PCの使われ方にも関わる話、いわゆるクラウドコンピューティングに向かう中途の出来事...かもしれませんね。

先頃、Googleが発表したChrome OS は、Webブラウザの利用に特化したOSということらしいというだけで詳細は未だなにも見えていませんが、この発表記事を見たとき数年前にも「GoogleがOSを作るらしい」旨のニュースが流れたことがあったのを思い出して記事をWEB検索してみました。

「Andy Hertzfeld working on Google OS? -TUAW-」

いまはなきGeneral Magic社を立ち上げたApple社の3人エンジニアのひとり「アンディ・ハーツフェルド」が2005年にGoogleに参加し、Magic Cap OS をインターネットに向けて再構築するんではなかろうか、と思わせたもんです。果たしてChrome OSは、Magic Capの再来なんでしょうか?興味は尽きません。

Andy Hertzfeld

-NERD TVインタビュー抜粋-

Bob: アンディ、会えて嬉しいよ。NerdTVにようこそ。
Andy: ありがとう、こちらこそ。
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Bob: あなたはMacintoshのシステムソフトウェアを手がけた人物として、良く知られているけど、ご存じない視聴者の皆さんに、ご自分の出身と仕事について簡単に説明してもらえるかな?

Andy: 僕はUCバークレーの院生だったときにApple IIを買って、そのとたんにそっちが大学の勉強よりもずっとおもしろくなった。それ以来Apple IIのホビイストというか、道楽者として、自分の時間をAppleIIに全部つぎ込むようになって、79年の8月に大学院を中退してAppleで働き始め た。Apple II向けにいくつか製品を手がけたけど、代表作と言えるのは最初の小型でローコストな熱転写プリンター、Silent Typeだろうね。

僕は1981年の2月にMacチームに入って、Macの最初のシステムソフトウェアをたくさん書いた。ユーザーインタフェースツール ボックス、ウィンドウマネージャ、メニューマネージャ、コントロールマネージャとか。で、Macが発表された直後の1984年の4月にAppleを離れ た。1986年には、Macのデジタルハードウェアを担当していた、友人のBurrel SmithがRadiusという、Macの周辺機器を作る会社を立ち上げるのを手伝った。僕自身はサードパーティの開発者としていろんなものを作って、逆 にシステムソフトウェアをAppleに売ったりしていた。

1990年、Macプロジェクトでは僕の師匠みたいな人だったBill Atkinsonと一緒にGeneral Magicという、初のハンドヘルドコンピュータを作った会社を始めた。世間ではPDAと呼ばれているけど、自分としてはあまりいい名前じゃないなとずっ と思ってる。

Bob: それはJohn Scullyが名付けたんだよね。

Andy: そうそう。その辺はいくらでも詳しく語れるんだけど、Appleとはけんか別れしちゃったからね。General Magicを創業したとき、Appleは後援者だったんだけど、1年くらい後になって自分たちがGeneral Magicになろうと考えた。んで僕たちの存在をフェードアウトさせようとした。まあ数年後には実際にそうなっちゃったんだけど…僕は1996年に General Magicを離れてインターネットのホビイストになった。自宅にT-1回線を引いたんだ。一時はベイエリアにある4つの食料配布施設(フードバンク)全部 のサイトをこの家でホストしていたりした。
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