ハナビラタケのβグルカンってナニ?〜科学が追いつけない世界

先日食べたハナビラタケに限らずβグルカンという成分を含むキノコ類や合成食品には”免疫強化、抗癌作用”があると喧伝されていて、既に大手製薬会社を含めて多く会社からサプリメント製品もリリースされています。

天然由来食品として最も多くのβグルカンを含むというハナビラタケですが、科学的な構造解析が進み遥かに多量のβグルカンを含む黒酵母等の合成食品も開発されています。

それからやはり抗癌サプリメントで有名になった"アガリスク"もβグルカンをたくさん含むキノコとして有名ですが「アガリスクに発ガン物質」という風評で一気にサプリメント業界が冷え込むと言うこともありました(実はキリンビールの100%子会社”キリンウェルフーズ”が販売したアガリスク製品の仕入れ原料に問題があった

βグルカンの免疫活性効果や抗腫瘍作用については、ネット検索すれば幾つもの科学的・学術的・臨床的な解釈をみつけることができます。

しかしながら

これらでは”ハナビラタケを食べたら元気になった”を実は説明できていません。出来ないどころか矛盾さえあったりします。

ジブンはこれらの”科学的”と言われる解釈におおいに懐疑的です。科学的なアプローチは合理性を証明する手段ではあるのですが、おおよそ”科学”を扱う人達は根本的に「都合の良い解釈だけを体系づけてモノゴトを語る」を生業としています。なにごとも”科学的”という冠には”とりあえず今のところはこういう理屈と解釈になります”くらいの意味でしかありません。

さいきんでは...

最近Google Adの宣伝によく登場する「免疫力を上げる新成分ブロリコ」なるものも5〜6年前から既に抗癌作用を言われ出した成分 3、3'-ジインドリルメタン のことではなかろうか、とは思いますが、ブロリコのひみつでは学術的表記はありません。

わざわざ免疫力アップの「成分対決」まで登場させてくれていますが、どんな風に対決させたのかは教えてくれていません。たぶんカイコの筋肉に注射して比較したんだろうなぁ...とは読み取れるのですが、それだと"カイコの筋肉ではそうなりました"という比較か、いいとこ”ネズミに注射したら癌が消えた!”と同じレベルのお話を「ヒトが摂取するとこれくらい違います」と暗示させるように書かれています。

ご親切に「ブロッコリーを食べただけでは免疫力あがりません」と謳ってるので、ジブンがブロッコリーをパコパコ食してみることもありません。

けっきょく

”腑に落ちる”解釈は神のみぞ知るやもしれませんが、”科学的流行”に振り回されずに”どうやらばぁちゃん達が言ってたことは本当らしい”くらいの納得で、ハナビラタケを美味しく食べるのは悪くないと思えます。

ハナビラタケのβグルカンってナニ?〜科学が追いつけない世界” に対して2件のコメントがあります。

  1. はた より:

    ブロリコについてです。定期購入して3年になります。確かに、風邪をひいても回復早いし、怪我をしても早く皮膚が蘇生する。でも、更年期障害の症状である発汗やほてりには全く効果ないわあって思いました。製造元からアンケートを求められるので、そう回答していましたけど、なんのコメントもなし。そうしたら、色々なウエッブをクルーズしていたら、ブロッコリーの成分、ジインドリルメタンやインドール-3-カルビノールは、エストロゲンを減じる働き、そしてエストラジオールをエストリオールに変えてしまう働きがあるというじゃありませんか。もしかして、ブロリコはそれらの成分をたっぷり含んでいて、更年期障害にはharmful?と思った次第。 ご意見賜れば幸いです。

  2. inmycab より:

    >はたさん
     ブロリコについて.... 先日ガン告白したとくダネの小倉智昭さんがバックスポンサーだとか聞いたことあるくらいで 残念ながら詳しい知見は持ち合わせませんが、ブログに書いたとおり”科学的には...”に一喜一憂するのはそれこそ体に悪いです(笑)

     ハナビラタケも Googleが長寿プロジェクトのひとつの候補として挙げたとか挙げないとか...そもそもハナビラタケの効能自体、βグルカンとは実は関係なくて新物質が発見されたとかされないとか... そんな噂は楽しく聞くことにしております。

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