カングー、マイナーチェンジ2013〜見てきました〜実際に見て触って眺めてみると

丁度我が家のカングーが1年点検にあたる時期だったので予約を入れてもらいついでに「絶対買わない前提」の商談(笑談)を長々3時間ほどして時間つぶししてきました。

フロントマスクと内装基調色以外に変わったトコロがほとんどないので良くも悪くもカングー2まんまです。ただ実際に運転席に座ってみるとけっこうタイト感が増した気がするのは、ブラック基調のインパネ・シートに変わったことの影響なんでしょうね。長時間室内で過ごしたときはどうなんだろ?とか思います。

同時展示されていた「国産売上台数No1」のセレナ特別仕様車といろいろ比べてみました(我が家的な重点ポイント)

・シートはやっぱりカングーです。
世代が変わって見てくれが変わっても腰から背中へジワッと感じる感触はルノー、カングー。セレナのシート、スポンジ感はカングーのそれと同程度の反発、柔らかさながら、背中がスカスカ、体重をお尻の座面で支えてる感が大きくて、しばらく座っていると「きっと腰辛くなる」を腰に感じてしまいます。

・見晴らしはやっぱりカングーです。
カングー2でAピラーも傾斜が増して、ダッシュボード基線自体も高くなっているのですが、メーターシェルの高さを超えてはいません。(センターの盛り上がりが僅かに超える程度)
ハンドル内にメーター視界が収まる設計は従来からのものなので、実質的な前方視界の減少は旧型のメーターフードの高さ分、前方視界の変化に大きな違和感を感じない許容できるレベル。ブラック基調のインパネになっても問題なさそうです。

セレナに限らず国産ミニバンのダッシュボード基線は高過ぎるうえにAピラー傾斜がきついので、前方視界はかなり悪化・圧迫が増してしまいます。

・細部の作りはセレナに軍配、だけど我が家は気にしない
カングーのドアハンドル、プラスチッキーなうえに引っ張ってみると”もげそう”な気がするほど頼りない感じ。セレナはがたつきも無くキチッとカチッとメッキ仕上げ。

インテリアの組み付け精度や妙なこだわりまで含めて日本車が”優秀”と感じるヒトは圧倒的に多いと思います。しかしながらぼんやり眺めているとそんなものは気にならなくなって、居心地はどうなんだ、というトコロになると日本車は”キチッとカチッと”が過ぎたり、デザインのちぐはぐさが気になり出したり....取り立てて悪くはないけど良くもない...あんまり考えるの止めとこう...とカラダが居心地うんぬんを考えるのを無視するようになります。

「総論賛成、各論反対」傾向が強いと言われる日本社会ですが、日本車の設計にも「本質は気にせず、ディテールに固執する」を見る思いです。

ルノーと日産という関係から共通の感触を覚えるトコロは多々あるのに、出発点の違いがまるで違う製品を生んでる典型な気がします。我が家的にはセレナはありません。

国内投入内容のNEWSテキストを読んだときは「なんだかなぁ」でしたが、実際に見て触って眺めてみると「なんだか良いなぁ」と改めて感じます。ただ昨年のイマージュ仕様程のプラスアルファを今回のマイナーチェンジで感じることは出来ませんでした。

出来れば早い時期に日本仕様のカングーにも欧州仕様同様、新型ルーテシアに積まれた「1.2L ターボチャージャー付筒内直接噴射直列4気筒DOHC16バルブ」が換装されるといいですね。(そうでないと販売に大きく影響するのでは?)

ルノーのユーロ5適合仕様のディーゼルエンジンが登場するのは来年になるんでしょうが、日本仕様のカングーに積まれることはないでしょうから、我が家のカングーの来年度車検までの1年以内に新型ガソリンエンジンが投入されて、つれあいの気にいるボディーカラーが登場することを願っています。

※輸入されるカングーの中に何故だかカタログにないイレギュラーなボディーカラーの車体がわずかに混ざって載せられてくることがあるそうです。