”手の外科”専門医を求めて〜ウチのつれあいが中指の腱断裂〜”やぶ医者”に振り回されて

一昨日、ウチのつれあいが職場で中指の腱を切るという事故?に見舞われました。それなりに職場では大騒ぎになりましたが命にかかわるモンでもないので適切な処置がされれば...と少しのん気にしていたのですが...

 
たいした怪我でもなさそうに見えるのですが...

事故発生当日

職場近くにある「地域の人々が安心して受診できる病院を目指して」いる救急指定病院に取り急ぎ運ばれたのが18時過ぎ、副院長という外科の先生が対応してくれたようだがこれがとんでもない”やぶ医者”だったらしい

「(右手中指第一関節付近上側の腱が)切れてるねぇ、ウチでは繋げられないよぉ」
形成外科の看板も挙げてるのに...とりあえず傷口だけ縫合してもらう。
”傷病的には何になるのか?”付き添い人がフツーに尋ねるコトを聞いてみると
そんなこともわからないの? △□○X...
なにやらわめいていたらしいですが、後から「伸筋腱断裂」とあっさりした名前と解りました。

「レントゲンの係がいないけど...撮ってみっか」「骨は...折れてない...みたい...だね」
副院長がレントゲン技師の資格を持っているのかも怪しい様子だったらしい

「(指用ギブスらしきものが無く)これでいいかなぁ
どこかからL字型のいわゆるフック(鉄板)を持ってきて包帯ぐるぐる巻きに、これも次の病院の先生から「随分と雑ですね」と言われてしまう。

後で知れるのだが他の病院への紹介状には
”損傷状況の初見”が全く書かれておらず、これも信じられないことに紹介状に「骨が折れているのか解らない」と記載していました。これが後々面倒な話に繋がって行くのである。


どういう状況なのかわからずじまい

帰宅してネットで調べてみると、どうやら手や指先などデリケートな部分の損傷には「手の外科」専門医に診てもらうのが最善の策だとわかりました。
初めて耳にするお医者さんです。

それから先の「地域の人々が安心して受診できる病院を目指して」いる病院のやぶ医者の肩書きが「医学博士に始まり、日本外科学会専門医-指導医、日本消化器外科学会専門医-指導医、日本超音波医学会専門医、日本消化器病学会認定医...」というコトもわかりました。
数年前にも同じような目にあっています...よぼよぼの爺さんはさっさと引退しろ!迷惑以上に危険でさえあります。

事故発生から2日目

自分の病院でなんとも出来ないくせに翌日も呼び出されて、腱をつなげてくれる病院を紹介するでもなく、相変わらずの”やぶ医者”ぶりで無駄な時間を使わされて、ジブン達で探すからと紹介状を書かせて、周辺の病院に連絡するも”外来受け付けが午前中まで”だったり、ちょうど専門医が居なかったり...やっと東松山に常設の”手の外科”専門病院があることが解ったので、高速道路でひた走り、なんとか午後の外来診察に間に合いました。

正規のレントゲン撮影をおこなってもらい「骨折はしていない」と正式な診察が出ました。

しかしここまで来てまた問題が...
「どの程度の伸筋腱断裂の具合なのか」が紹介状の初見に記載されていないので治療方針をすぐには判断できない。それでも担当医は再建手術をしたほうがいいと判断してくれたのですが
「手術後のリハビリテーションで6週間くらい通院していただく必要があります」
「(この程度の手術ならば)自宅近くの形成外科でやった方がイイですよ」

確かに自宅から通院には片道1時間以上かかるのだが...
日頃お世話になっている「自治医科大学附属さいたま医療センター」でも可能か聞いてみると「大きな病院の形成外科なら大丈夫ですよ」と言うことで、現在判明しているコトと併せて紹介状を書いてもらうことに。それからへんてこで雑なギブス紛いの処置を改めてちゃんとした処置をしてもらいました。

 

事故発生から3日目

朝イチバンで「自治医科大学附属さいたま医療センター」の整形外科の診察を申し込む。紹介状の効果なのかすぐに順番が回ってきました。

しかしここでも更に問題が...
「伸筋腱断裂の縫合は出来ますが...」担当医の口がやたらと重いです。
まず初見になにも書かれていないので引き受けていいものかどうか躊躇しているのは明らかで、更にこちらから「指先がモノをいう仕事なのでしっかり治療して欲しい!」旨を伝えると
正直、切開してみて難しい再建手術が必要な場合は自信がない
手の外科専門医に診て貰うことを勧めると言うのだ。

ということで紹介状の差し戻しです。
昨日行った手の外科専門医常勤の病院に電話連絡して「やはりそちらでお願いします」と伝えて移動です。

昨日とは違う担当医が診断してくれました。
午前中の顛末を話すと「断られたんですか!?」と怪訝そうに尋ねてくるので細かいニュアンスも説明。これで4人目の医者になりますが、ここでも最初の医者の「初見が書かれていない」影響が色濃く出てなかなか引き受けてもらう話に進みません。断裂の状況によって治療方針もリハビリ期間も違ってくるとのこと。断裂が一部分だけであれば指をギブス固定したままでも”問題ないレベルまで”は回復するし、治りも早いらしい。

それでも
「指先がモノをいう仕事なのでしっかり治療して欲しい!」
「しっかりリハビリテーションに通わせます!」
「切開して先生の判断で治療方針を出して下さい!」
断裂して時間が経過し過ぎる(数週間程度)と接合手術自体が出来ないのだから、(最初のやぶ医者のせいで)状況が解らないままギブス固定で治療するなんて選択脂はこちらにはありません

という押しに根負けしたのか来週手術をすることになりました。
やれやれです。
(次週につづく)