評価と代価の実際

バブルがあって、バブルがはじけて、差別がはじまって、格差社会が普通になる。それに慣れていくと「なんでもありの社会」とみんな感じてしまうんではないかなぁ...なんでもないような事が〜♪幸せだったと思〜う♪♪....

昔は「できる人ひとりが、ふつうの人6人と力を合わせて、できない人3人の分をこなす」会社であっても「楽しい会社」であれば、ぎすぎすお金にこだわらなかった時代でした。いまの行き過ぎた(能力差別)格差社会よりもずっといい考え方だと今でも思っています。けれども、なんでも「行き過ぎるとろくなことがない」わけで、10年位前までの「強い労働組合」などは、自分には現在の「ヒステリックな平和主義者」か「無頓着で強欲な公務員」と同じくらい醜く映りましたもん。 「平等」「公平」の行き過ぎ、既得権の優先主張、は「こんな組織の一員でいたくない※」と思ってましたねぇ...

※悪しき「ユニオンシップ制度」の会社(当時の大企業は皆そう)だったので、会社を辞めない限り労働組合からは抜けられないんですが。

ですから当然、労働組合には悪態つきまくりで、「残業40時間規制(組合規則)」など無視して働いていた(※※)し、会社を解散する際の退職金割増交渉で、最若年社員に対する割増を無視していた年長の組合委員長に「貴様!何考えてんだよ!!」と食ってかかった事もありましたから。

※※急ピッチで製品の開発設計してた頃は、理屈抜きで「労働」とか「仕事」という範疇にはない意識で動いていたように思います。

そんな自分もリーマン続けていると、納得できない「屁理屈」を言う側に立たなきゃいけない時代がやって来ます。まだ労働組合に力が残っていて正社員の既得権が優先されていた時代、いまの「能力優先主義」とは真逆の構造がありました。そんな時に契約社員から投げられた問いに返したメールにはこんなことを書いています。

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会社では、全ては会社規定とその期の予算状況、組合〜会社の春期闘争/年末闘争の妥結内容によって内部の動きが誰かさんによって決まります。理屈に合わなくても、不合理でも決まったとおりに動くのが会社組織ってもんです。そして、ここはそれを知ってる人達の集まりで、うまく生きていく方法を皆それなりに身に着けてて、無駄なことはしたくないと思えばのらりくらりやってられるところです。つつましいながらも、おもしろおかしく過ごすのも悪くない。会社ってそんな人を許容するシステムです。
 だから10億円を売上げた人も、5万円しか売り上げない人も給料はそれほど違わない。皆で仲良くやってくシステムだから。給与で差別したりしません。誰かひとりを特別扱いなんかしてくれません。良いことも悪いことも。

 契約社員は会社予算の中での調節要員ということです。もちろん必要と認められれば稀に正社員以上の給与・待遇を受ける人もいますがこれは会社と個人との特別契約によるものです。そして契約社員から正社員に繰り上げられる場合もあります。基本的にこれらの段階はその人の評価によって行われる....のですが、こまごました基準はありません。会社利益にいくばくかの貢献をしたと認められれば、というくらいの漠然としたものだろうし、上司の受けがいいという条件は当然必要でしょう。それらをひっくるめて仮に能力評価としておきましょう。その能力評価に応じてこれらは行われていますが、間違ってはいけないのは、このときの評価水準は正社員を基準になどしないということです。少なくとも正社員の標準(実際にそんなものはないのですが)の150%以上の評価でもない限り、段階が上がることはないです。
※バイト、契約社員、正社員の区分けをさも能力評価の基準のように使っていますが、会社側としてはできるだけ調節要員として保持しておきたいんです。バブルの時代には人材確保が最優先でしたから、昇級システムも過度に機能していましたが、現在の不況下では、能力に無関係に人員削減の方向で会社は動いています。それは現場の判断とは別のことかもしれませんが、現場の責任者が会社の流れを逆流させるのは口にしている以上に難しいことです。
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これは契約社員に宛てたメールの1/3位ですが、全くふざけた言分です(笑)実際の核心部分はさすがに掲載できませんが、この「前提」に反して、本人がなにをやるべきかのアドバイスが具体的に続くわけです。
なお言えば、本当は会社に一泡吹かす方法なんかをこっそり教えてあげたかったりしてました。

評価と代価の実際” に対して2件のコメントがあります。

  1. hata より:

    先日FAX送ったけど届いた?
    落ち込んでると、間違えてごめん。

  2. master より:

    FAX届いとるよ! ただ、先日知り合いがバイク事故で全身骨折だらけの重体でちょっと落ちこんどったね。いまは良い方向に向かっているということでひと安心しとるとこ

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