Jailbreak iPhone 〜「著作権法違反ではない」健全な代物

昨年末に購入したiPhone 3GS (いわゆるNEW-ROM仕様)の対抗Jailbreakツールが出回り始めた夏頃に、「なるほどぉ」と感心して試したことがありました。ちょうど同じ頃「Jailbreakは著作権法違反だ!」と吠えていたAPPLEの主張が米著作権局に却下されて、 Jailbreakは単なる「メーカー保証外」の行為になりました。日本国内的での取り扱いがどういう状況かは不透明ですが、米国右習えでだんまりなんだろうと思います。SOFTBANKは、ソフトウェアに関してAPPLE STORE純正品の不具合についてさえ知らんフリだし「著作権法違反ではない」代物への対応もままならないというところでしょうか。

そんなこんなしている間にiOS4対応のJailbreakツールも出揃って、最新版iOS4.2対抗Jailbreakも時間の問題です。 Jailbreak自体は90年代MacのSystem6を補完してくれる便利な機能拡張書類を組み込んで遊んでいた頃の感覚に近くて、危なっかしく不安 定このうえない状況に陥る、それすら楽しめる人達の「遊び」なんですが、現代ではビジネスモデルを脅かす代物としてしか見なされません。

アングラがビジネスモデルを脅かすときに軋轢というか、弾圧というか、了見の狭い言われようが始まりますが、auに正式採用された「Skype」だって元々そんなアングラな存在から始まったワケだし、Jailbreakから生まれるアプリがiPhoneの対抗馬達へのアドバンテージを潜在的に持っていることだってあります。APPLEだってそんな事を承知のうえで、いつでもニコニコ握手できる機会を伺っているはずです。

まぁ、JailbreakがAPPLEのビジネスモデルの脅威にならない程度にアングラである限り、裏側では持ちつ持たれつの関係のメリットと踏んでるでしょう。Jailbreakを紋切り型に「不正」だと責める根拠はなくなりましたが、「メーカー保証外」の不安定な代物であるワケですから積極的に皆に勧めるわけ にもいきません。ジブンは懐かしい楽しみの続きとして付き合っていますし、アングラな代物がアングラとして成立している状況は健全だと思います。