日々の雑感〜科学は理屈を捏ねた直感・山勘・第六感〜新型コロナとファクターX

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昨年春以降、日本人の新型コロナ感染の少なさを示す”ファクターX”解明の動きは始まっていますが、なかなか確たる因子を捕まえられていません。

そんな中、今回理化学研究所のチームは、日本人の約6割にある白血球の型「HLA-A24」を持つ人の免疫細胞が、新型コロナウイルスの感染細胞も攻撃するという実験結果を発表し”ファクターX”もしくはその一端ではないかと報道されております。ただオミクロン株は、その免疫因子をも回避すると言われています。

重症化要因としてのHLA-B46

HLA因子による話は以前にも「HLA仮説」として「重症化したアジアの人たちのHLA(白血球型抗原、Human Leukocyte Antigen)が、共通してB46型であることが明らかになり、日本人は約5%の人たちがB46型であることがわかっています」と重症化要因としてHLAを取り上げたお話がありました。
そこでは「日本人のルーツを探ろうという研究において、B46型が少ないのは、出雲(島根、鳥取)から北日本、東北地方にかけておよび沖縄です。すなわち、縄文系の子孫にはB46型が少ない」と古来縄文系遺伝子にHLA-B46が含まれないことが”ファクターX”であるかのような説です。

その他重症化因子についての報告も一部報道されており、遺伝子領域の遺伝的多型(バリアント)に言及しています。

同様に「重症化はネアンデルタール人から受け継いだモノ」という一見トンデモ風な発表もあります。

古代縄文の遺伝子〜ハプログループD

重症化因子が遺伝学上で論じられたり細胞性免疫応答〜ヒト白血球抗原(HLA)が、古代縄文の履歴に由来するのなら、そもそも日本人たらしめる分子人類学上の流れも気になると言うモンです。

日本人に宿る古代縄文系のハプログループD (Y染色体)は、現在の日本(弥生系)や中国、朝鮮、東南アジアにおいて多数派のハプログループO系統とは7万年前に分岐した非常に孤立的、最古層のタイプで、ハプログループD1a2aと分類されています(wiki 抜粋)
ハプログループDに属するヒトは30%程度(日本人 wiki)とされていますが、想像するに混血種としてのヒトゲノム解析ではほとんどの日本人が濃かれ薄かれハプログループDの因子を持っていると思われます。

そして「新型コロナウイルスの感染細胞も攻撃する」免疫細胞のある白血球の型「HLA-A24」は大昔に弥生の人が持ち込んだと言われています。

だから比較的混血種の日本人は「HLA-A24が多く、HLA-B46が少ない」ヒト達が多いんでしょうね。それがファクターXを証明しているとは思えないんですが、矛盾はしてないです。

 

ただ日本ほど多くはないですが韓国にも「HLA-A24」を持つヒトはいますが、現在新型コロナ感染爆発は起こってます。オミクロンや新しい変異株によって覆される状況が当分続くのでしょうね。一見意味がないと思われるファクターX要因に一喜一憂する話ですが、間違いや紆余曲折しながらでも真相究明に近づいてほしいもんです。

 

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