さいたま市誕生30周年に市役所本庁舎移転なるか?〜浦和・大宮主導権争いで足踏み

埼玉県さいたま市に根を下ろして20年以上になる我が家、名実ともに埼玉県民、さいたま市民、この街のPRには喜んで協力させていただいているワケですが...2021年の今年、埼玉県誕生150周年、さいたま市(浦和、大宮、与野)合併20周年、と本来ならば記念行事も盛大であったろうと思われる年にコロナ禍がぶち当たるという、昔ながらのこの土地の不運を感じてしまいます。

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さいたま市役所本庁舎 新庁舎整備等基本構想

さいたま市の清水勇人市長は、今年2月の市議会施政方針で、浦和区にある市役所本庁舎について、大宮区北袋町のさいたま新都心バスターミナルへの移転を表明。さいたま市誕生30周年となる2031年の移転を目指すとしました...が、旧浦和市出身の土井裕之議員(民主改革※)は「市庁舎移転は浦和のまちづくりのあり方も踏まえて考えるべきだ。現時点ではもろ手を挙げて賛成とは言えない」と応酬、以来なかなか移転話は順調とは言えない状況です。
※民主改革さいたま市議団:立憲民主党所属議員と無所属議員で構成する、さいたま市議会の最大会派です。

2021年10月、新庁舎整備等基本構想なるものが示されましたがあくまで「素案」
「成案」を12月定例会に提出。基本計画を22〜23年度に策定し、24年度ごろに事業者を選定し、28年度ごろに建設工事に入るとしているが...

新庁舎整備等基本構想(素案)はコチラ

現さいたま市本庁舎の地元・浦和区での説明難航

さいたま市長:清水氏が4選を果たした2021年5月、産経新聞社などが実施した出口調査(回答者1007人)によれば全体の42・6%の人が本庁舎を「移転しなくてよい」と回答。

「移転しなくてよい」上位は、浦和区(68・9%)、桜区(63・8%)
「移転すべきだ」上位は、中央区(50・0%)、大宮区(47・0%)

つい先日の2021年12月15日、浦和区の自治会連合会への説明会を開催したが、「納得のいく説明はなかった」として引き続き市との協議を求めるという。

まぁどこにでもある”おらが町にやってくる、出ていく”抗争そのものです。
現在のさいたま市市役所本庁舎は、浦和駅から随分と離れて使い勝手悪いので新都心駅に近い立地に移転すると便利になるヒト多いとは思います。


現在のさいたま市役所所在地
浦和区常盤6丁目付近


新庁舎整備等基本構想による移転先
大宮区北袋町1丁目 バスターミナル

そもそも移転は決定したの?

まだ決定しておりません。 令和13年度に「さいたま新都心バスターミナルほか街区」への移転を目指すことを基本的な方針としているところですが、移転には「さいたま市役所の位置に関する条例」の改正(賛成2/3以上の特別多数議決)が必要です〜同上素案より

旧浦和市 vs 旧大宮市 vs 旧与野市 抗争〜合併協定書

さいたま市誕生に向けて2000年9月、旧浦和市・旧大宮市・旧与野市の3市において調印された「合併協定書」によれば

もはや「期限は入ってない」「市役所本庁舎って書いてない」等、子供じみた話にはなっていないでしょうが、20年経過して財政難にあえいでいるとも聞かないさいたま市ですから、30年目に新庁舎が”必要”ならばさっさと話を進めてもらいたいものですが、なるほど、立憲民主党の元党首:枝野幸男氏の地元地盤だからなのか、さいたま市のなかでのゴタゴタの歴史はなんだか旧民主党的にいつまでも続くのですね。

大宮区民の我が家のホンネとしては意外や「市役所移転、反対!」なのですが...