原油高騰「ディーゼルにして良かったね」を実感する日々
一昨年のコロナ禍第一波の最中にやってきた我が家の三菱エクリプスクロス・ディーゼルターボ、2019年初頭、世間の流行はHEV・EVに雪崩を打って転がる時期でもありましたから、三菱も慌ててPHEVの追加投入を発表して右往左往していた時期でもありましたから、ディーゼルターボモデルは不遇の扱いに転じるワケです。しかしながら、そんな状況だから新車同然の試乗展示車が100万円超えの値引き額にて緊急処分?する三菱ディーラーが続出、群馬三菱に希望する限定モデルがあるのを見つけて即購入とあいなりました。
デリカD:5にも搭載されていた4N14型2.2Lインタークーラーターボエンジンを大幅改良して搭載した...と謳われていましたが、要は「新規開発したものでもなく」「革新的な技術を投入したものでもない」堅実なエンジンとも古臭いエンジンとも言える存在です。
ボディー骨格にも同様なコトが言えるし、インテリアやサービス機能にも「最先端」とは言い難い”三菱自動車の傾いた屋台骨”そのままなクルマ...とも揶揄されます。
しかしながら我が家は15年前に新型カングーが発表された際に、わざわざ旧型カングーの新車を選択したときからそうでしたが、世間様の価値観に惑わされることなくかなり保守的な目線で製品を眺めては不要と思われるモノを拒否してきましたので「三菱エクリプスクロス・ディーゼルターボ」という製品にはそんな「古臭くも堅実なトコロ」も含めて満足しております。
燃料代〜「ディーゼルにして良かったね」
ウチのつれあいがディーゼル車にこだわったのは一重に「燃料代」
前者の旧型カングーの燃費が最新のクルマに比べて”良好”とは言い難かったのに加えて「ハイオク指定」だったことが年間2万キロ超走る懐具合を直撃していたからです。加えて最近のガソリン高騰を見る度「ディーゼルにして良かったね」を連発するのは、県下で軽油最安スタンドを常時利用出来るようになったコトもあります。
@燃料単価 | 市街地燃費 (30km/h) |
郊外燃費 (50km/h) |
高速燃費 (120km/h) |
|
旧型カングー ハイオクガソリン |
170 | 10 | 15 | 12 |
エクリプスクロス・ディーゼル 軽油 |
136(122 ※) | 12 | 16 | 19 |
※※ハイオク価格比換算 | 15(21) | 20(28) | 24(33) | |
※※レギュラー価格比換算 | 14(16) | 19(22) | 22(29) |
※県下で軽油最安スタンドの実売価格
※※ガソリン価格でたられば燃費換算した値
燃費は実測データというより実測からの感覚データではありますが、我が家の運転では大きくは違わないはずです。「もし旧カングーを車検通して乗ってたら...」「ガソリン価格でたられば換算で燃費を出したら」そんな妄想を数字にすると結構な値になります。さらに金額に換算するとため息が出ますね。
パドルシフト付きAT8速
Dモード時にこまめに低回転域を使う8速ATで、郊外をドライブするには加減速共快適なシフトをしてくれる、のですが市街地での低速走行ではもっと低回転でシフトアップしてくれる良いのに...と不満も出てきます。特に2速では2000回転超まではパドルシフトを使ってもシフトアップを受け付けず、市街地で20〜30km/h走行を強いられる場面ではなかなかのストレスを感じます。せめてあと200〜300低い回転数からパドルシフトでのシフトアップ出来たら...と思ってしまいますが、エコ運転に固執するとディーゼル特有の問題にぶち当たるし、ミッションへの負担なりも考えての理由でしょうから...
高速道路120km/h巡航だと20km/近く伸びる燃費も、市街地のストップ&ゴーを強いられると10km/L付近にまで落ち込む...なるほど我が家の数値はカタログ掲載値をほぼほぼ再現しているワケで、e-燃費サイトのユーザー報告の中央値とも符号しますから、ある意味メーカーの発表値は燃費偽装をやらかしたトコロとは思えないほど正確です。
MAZDA CX-5 KF2P |
MITSUBISHI EcripsCross GK9W |
|
WLTCモード燃費 | 16.6~16.8 km/L | 14.2 km/L |
WLTCモード燃費達成率 | 79.59~80.55 % | 89.4 % |
WLTCモード燃費(市街地) | 13.6~13.7 km/L | 11.0 km/L |
WLTCモード燃費(郊外) | 16.6 km/L | 14.0 km/L |
WLTCモード燃費(高速道路) | 18.4~18.8 km/L | 16.4 km/L |
JC08モード燃費 | 17.2~17.6 km/L | 15.2 km/L |
JC08モード燃費達成率 | 75.97~77.74 % | 83.52 % |
ユーザー記録燃費 https://e-nenpi.com/ |
車格も搭載エンジンも近く車重も1700kg程度というMAZDA CX-5と燃費比較すると上図のとおり。やはり開発力の差か、狙い所が違うのか、たしかにドライバビリティーは結構に違うのですが燃費に関しては、2km/L程エクリプスクロスが悪うございます。
購入前から知れた話ではありましたが、我が家特有の事情によって候補からはずれたMAZDA CX-5です。
ただただ燃費にこだわるならば「ペラペラ小型のハイブリッド車」を選べばいいので、そうはいかないこだわりで選んだクルマですから、ブツブツ言うのはお門違いともいえるのですが...昨今の燃料費高騰でディーゼル軽油も相応に値上がりしております。と言ってもガソリン価格の上がり方よりはまだマシ、なにより販売価格に差が激しい軽油、安価な給油スタンドを利用すると、実際のトコロ価格差計算で1500ccハイブリッド車並の燃料費に抑えられております。