もはや「レッテル貼り」の強行突破しか手段がない国葬騒ぎ、統一教会問題の岸田内閣

岸田内閣で頭が痛い「国葬騒ぎ」「統一教会問題」に出口は見えません。

「国葬(こくそう)とは、国家に功労のあった人物の死去に際し、国の大典として国費で行われる葬儀のことである」-wiki- らしいが、天皇崩御のときくらいしか頭に浮かばず「かつては吉田首相が...」とか「比類なき功績が...」とか言われても、天皇に比肩するのかと問えばそもそも何故天皇は国葬?とかまで遡って根拠を探してしまいます。

「国葬に関する法律は無く、内閣で決められる」と吉田首相の国葬の後に物議を醸したらしい反省は棚上げに前例を持ち出して強行突破する方針。天皇崩御で国葬となれば反対は一部に留まるやもしれないが、今回の安倍晋太郎氏の場合は世論を二分して反対の方が多いのだから、どんなに理屈を捏ねても恣意的な強行突破と言われてもしょうがない。

いわゆる「統一教会問題」に関して、岸田内閣では「当該団体との関わりを断つ」旨の発表はあったものの、その理由については「社会的に問題がる団体だから」だけでは小学生の作文回答にも程遠い気がするのはジブンだけだろうか...
またぞろ「信教の自由」論議に飛び火する勢いですがそれは当然とも言えます。

「統一教会が反社会的団体である法的根拠」を示さない限り「信教の自由」論者の言い分はもっともだし、濃いグレーに染まっていようとも法的にそれを争って証明することは難しいでしょう。旧統一教会が自信満々にテレビで反論するのもそれを見越してのことでしょう。オウム事件とは別次元で「信教の自由の限界」を法的に論議する覚悟なんていまの政治家にあるのだろうか...

外野から呑気な意見も出て来る始末です。

冷静に考えれば難しい問題だとすぐ気づくべきなんですが、岸田内閣というのは迂闊に情緒的だったり、大慌てで火消しに走ったりします。もはや岸田内閣には「安倍さんには比類なき功績があるんです!」「旧統一教会系は社会的に問題がる団体だんです!」というレッテル貼りで強行突破するしか手段がないのでしょうが、鎮火出来るような火種には見えません。

wikiの「統一教会関連の企業と団体」にさえ掲載されている天宙平和連合(UPF)にビデオメッセージを送ってしまうというのは、天性の軽々しさなのか、それこそ”日本国のためになる”なら何でも、という意気込みだったのか、巡り巡った結末を予想し得ないとは言え、かなりに配慮に欠けた雑過ぎる迂闊さだった安倍晋三さんに、国費を注ぎ込んで葬式を出す意味が解らない...そう思わないヒトの方がおかしいとさえ思えます。