スマホ95%超時代のSNS動向〜無双LINEの意味する本当のトコロ
NTTドコモ モバイル社会研究所が、2024年1月に実施した携帯電話(スマートフォン・フィーチャーフォン)所有動向調査によれば、スマホ普及率が97%に達したという。2007年にiPhoneが登場した頃、ジブンは5年位でひっくり返る...と夢想しておりましたが、5年後はまだ20%程度、米国の半分にも満たないオタッキーな普及に過ぎませんでしたし、やっと同窓会でフツーにLINE交換できるようになって、えんやらやっとジブンの世代にも行き渡ったか...と安堵しております。
iPhone登場から5年後にはFacebookやTwitter、LINEが登場し「SNS時代到来」と言われスマホ移行を牽引します。
これまでに紆余曲折しながら新しいプラットフォームも加わっておりますが、ここ10年くらい国内ではLINE圧勝の普及率を続けており、何より全世代での普及率が高いことからライフラインや行政機関サービスにまでLINE利用が広がっているので、情報漏えい等安全上の懸念が生じない限りこの先もSNS首位の地位は揺るがないでしょう。
LINEの強みは「簡易電話・簡易トランシーバー:簡易メール」としての操作性、これに尽きると思います。年々付加機能・サービスを追加していますが、それはユーザーにとっては目糞鼻糞、サービスが誇張されない日本的な作法なのでユーザーの拒否反応が表出しにくく、結果的にサービスする側にとっても大きなメリットになっていると思います。ただ韓国製と揶揄されるとおりセキュリティーは万全とは言いかねる部分があるようです。
ここまで普及してサービス拡大してしまったモノが、国産日の丸アプリでないのは残念ですが、新たに同様のサービス・アプリを開発〜展開するには途方もないお金と汗かきと時間を費やしても同様のSNSサービスをすぐには再構築できないであろうから、やはり”途方もない金だけ”にモノ言わせて即時に日本の企業下に収納管理させて欲しいモンです。
半分無駄かもとか思いながらも「会社間情報は暗号化圧縮したうえで電子メール添付」して別回線ルートで暗号解除キーを送る...なんてことをやってた30年前に比べてセキュリティー意識ユルユルな現代、もはやフツーのヒトの多くは安直な使い方をするモンで、秘密情報の伝達にもLINE使うのが習い性になっていますから、AI解析しながらLINEデータ収集なんてされたら企業や個人の資産なんかいっぺんにハッキングされそうな現代です。
その他のSNS=拡散・共有系
SNSと一括りされるネットアプリ・サービスですが、LINE以外は機能骨格の主体がいわゆる”拡散・共有系”です。LINEは、昔ながらのP to P機能を拡張していったサービスで、スマホIDの紐づけ無しには成立させないくらいにパーソナル〜クローズド〜根暗な世界に引き込むツールとも言い換えることが出来るので性格は真反対とも言えます。
ネットやTVメディアの世界で持ち上げられる、そして実際に通信量的にはメジャー級なTikTokも世代間利用率があからさまに大きく、十代でも5割くらいの利用率しかないのは意外でした。
一世を風靡したFaceBookは高年齢層に一定のシェアがありますが、あくまで「公前提のSNS」顔出ししたくない多くの人には無縁な代物です。公開制限や他のSNS同様の機能を追加してみたものの使いにくさは増すばかりで、利用機会が頻繁というわけでもない気がしますし既に遺物化していると思われます。
X(Twitter)については、良くも悪くも「公の掲示板」でしかないので、加えて匿名アカウント作って投稿OKなので必然的に罵詈雑言書き込む機会が増えるの前提な代物。もちろんLINE的な使い方も機能追加されておりますが、類は友を呼ぶ風な感じになりXを積極的に使うユーザー同士でしか利用されていない気がします。
ほとんど謎なのがInstagramとX(Twitter)のシェア連動性、それも全世代を通じて連動しているワケは何なのか? どちらも情報発信したいユーザーが積極的に利用しているのでそうなってしまうのか、比較的連携させるのが容易なのもあるかもしれない。
ビジネス的に考えたら...SNS流行だからとメクラメッポウ情報だだ流ししても意味は薄くて、ターゲットユーザー層によって力入れるSNSも考えなきゃいけないんでしょうね...LINE無双だからLINEビジネスツールのメニューもっと見直した方がいい会社さんもあるように思います、
安全かどうかは取り扱う情報のレベルと運用方法を検討したうえで...
「カンタンだよー」とか言ってますが、なかなかカンタンとは受け取ってもらえないのが実情です。
基本的に年寄りは情報発信なんかしたくないし、面倒くさいと思ってるし、他人様のことは気にならない。スマホ普及率が97%で、そんなコトが証明された気がしています。「いまの10〜20代の10年後は...」とか明るい?SNS未来を語るヒトはおりますが、どうなんだろう?