”ばり”は博多弁なのか?〜たぶん山口あたりから流れてきた方言だったような...
ときどき福岡・博多に帰省?した折にそこらじゅうから聞こえてくる ”ばり”云々なる言葉の響きに無意識にイラッとします。日本中に現在の博多ラーメンの茹で加減を注文する”バリカタ”で広まった感がある”ばり”云々、いまでは立派な博多弁だと解説するヒトもおりますが、少なくともジブンが暮らした70年代までの福岡・博多の街で”ばり”云々なる言葉を聞いたことはありません。ただ当時北九州〜山口あたりから来た人たちから”ぶち”云々、”ばり”云々という言い回しを耳にしていた記憶があります。
郷土料理 博多もつ鍋、ねぇ....
現在も福岡在住のウチの妹も会話の中でフツーに”ばり”云々と使っているので、もはや余所者からすると立派な方言〜博多弁とも言えるやもしれませんが、たかだか30年そこそこで使われだした言葉が果たして博多弁と言えるのか?
そんなコトをやはり昔のヒトは思ったりするモンで、地元の新聞社の社説におんなじような話が掲載されていました。
さらに言えば60年代昭和の邦画の中には「バリバリ働いて〜」なるニュアンス的に近い比喩が頻繁にあり、派生的に”ばり”〜強調接頭語風に福岡・博多で流行した、とも思えます。流行して半世紀足らずの言葉も土着したとみなされれば「方言」というくくりに入るのやもしれませんね。
それでも無意識にイラッとするのは「当時北九州〜山口あたりから来た人たち」の印象が最悪だったからかもしれません。
同じように違和感が禁じ得ないのが「郷土料理 博多もつ鍋」
「博多もつ鍋の起源は、終戦後まもない昭和の初期頃(1660年代)に福岡の炭鉱で働いている人々の間で誕生しました 」とかいう説明はちゃんちゃら可笑しくて、博多から一山超えた炭鉱(筑豊)街の料理が港町:博多で繁盛したなんて記憶はありません。確かに博多:馬出に住んでた頃のジブン家は、けっこう近所にあった朝鮮人のホルモン屋さんに出掛けた記憶はありますが、市中でもつ鍋屋を見かけたことはありません
郷里福岡・博多を離れて半世紀近くにもなると地元の移り変わりにも頓着して”ジブンが若かった頃には...”風にいちゃもんつけたくなるモンなんですよ。