ネット通販vs家電量販店戦争〜ヤマダ電機4-9月期決算42億円の赤字転落〜家電量販店が消える日

ヤマダ電機は2013年9月中間期の業績見通しについて大幅な下方修正を発表。売上高は9300億円から8970億円へ減額し、営業利益は136億円の黒字見通しから一転、24億円の赤字に転落する見通し。

東洋経済 10.17 業界の盟主ヤマダ電機、中間決算で赤字転落へ〜売上計画が未達、通販サイトとの価格競争も厳しい〜 より

いまのウチに引っ越した2003年当時、合計4台のエアコンを設置するにあたり家電量販店巡りを散々やりましたが、結局価格,comから最安値店を検索して通販購入&設置工事は時前手配で10万円安く済ませて以来、我が家の家電品の9割方はネット通販で購入しております。

例外だったのは廃棄が鬱陶しい大物冷蔵庫と先日緊急対応に迫られたリビングのエアコン更新くらい。思えば「家電量販店はショールーム化する」はもっと早くにやってくると思ったらなかなか世間はそこまで薄情ではなかったらしく、家電量販店でも「ネット価格とは比較できません」と長らく言われていました。

それが今年に入ってヤマダ電機は「他社のインターネットにも対抗」を打ち出すに至って、やっと”ネット通販vs家電量販店戦争”らしくなったと思っておりました。とりわけ「ヤマダ電機の「他社のインターネット価格にも対応で安い!」は本当なのか遠慮なく「価格.com」の最安値を販売員に申し付けてみた」記事には甚く感心したもんです。

実際のところ、近所のヤマダ電機で先の記事のような対応にいたったことはなく(笑)店員さんもウンザリ顔半分で「申し訳ありません、ムリです...」としか言われたことはありません。

最近流行のプライベートブランド化も進行していてエアコン更新時には「ヤマダモデル」なるシャープのOEMモデルを薦められました。一見他社と価格競合しない差別化商品のような気もしますが所詮はサービス機能を付け足した商品、魅力的とは言い難いワケ。


(株)ヤマダ電機 今期株価推移

某家電量販店ではフロア当たり正社員数3人未満体制に絞り込み、アルバイト増員、メーカー派遣要請増員でやり繰り、仕入れも売れ筋商品に絞って展開、となれば当然サービス低下は拭えないわけでショールームにも使えない家電量販店になりつつあり、一等地に店舗を構えての”大量仕入れ安値販売の家電量販商法”もそろそろ限界が見えてきた感があります。