スギ花粉症の根本治療薬として期待のシダトレン舌下薬は保険適用で6月発売〜効果があるのは7割くらいの人

免疫系の異常によって引き起こされる病気が花粉症。侵入してきた花粉に対して免疫が攻撃をはじめてしまうアレルギー反応で、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目の充血・涙目という過剰防御症状になって現れる...らしい。ジブンは花粉症に無縁なのでその辛さは正に他人事ですが、今回のシダトレン舌下薬(スギ花粉エキスによる舌下免疫療法薬)の厚労省初承認〜保険適用、処方箋薬発売は、スギ花粉症患者さんにとって”悲願成就”なニュース...らしい。

写真を見るだけで涙目になるヒトもいる...らしい

「アレルゲンがどうのこうので抗体物質をうんぬん」解説な”免疫療法”というと難しそうですが、スギ花粉のエキスを飲んで慣れさせましょう、と大酒飲みへの鍛錬※と似た発想のシロモノと考えれば腑に落ちるというもの。(※比喩話であって酒が飲めないヒトには鍛えようがないヒトもいます)

似たような実体験として...

漆塗りの原料うるしの樹液に含まれるウルシオールは強烈な炎症を引き起こすことで(伝説的に)知られていますが、確かに漆塗り作業初心者が不用意に触ると、手がグローブ大位に腫れ上がって強烈なかゆみを伴います。いわゆる”かぶれ”ですがこれは夜寝れないほど辛いです。
処方箋はありません。とにかく慣れるだけです。
1ヶ月ほど漆塗り作業を続けると炎症もかゆみも引いていきます。

バブル期にトルエン(有機溶剤)吸引が流行ったことがありますが、あまり吸いすぎる※※と耐性が出来て酔っ払うことも、気持ちよくなることもなくなります。(※※あくまで有機溶剤を取り扱うエンジニア職業時代の体験によるものです)

まぁそんなフツーのヒトが頷けない例を持ち出さなくても「すごく辛いモノが平気になった」とかだっておなじようなモンです。

ただ、シダトレンを「根本治療薬」と振りかぶるのはやっぱり違うかなぁ
「免疫系の異常によって引き起こされる病気が花粉症」ならシダトレンで治療できる可能性があるのはスギ花粉症であって、その他の花粉症やアレルギー反応には無力だし、そもそも「免疫系の異常」を正す治療はいまだ藪のなか...らしい。