吉野屋 惨敗 〜 敗戦理由は20円差だけなのか?

「吉野家」を傘下に持つ吉野家ホールディングスの2010年2月期連結決算は、過去最悪の89億円の最終赤字。

過去最悪赤字89億円

業績悪化の一員は、吉野家の客離れだ。デフレで低価格志向を強める消費者を刺激するため、2009年12月にライバルの「すき家」と「松屋」はそれぞれ、牛丼の並盛りの通常価格を280円、320円に値下げした。しかし、吉野家は「高価な米国産牛を使っている」ためこれに追随できず、通常価格の 380円を変えなかった。もともと好調ではなかったところに割高感が生まれ、3月の既存店客数が前年同月比22.3%減と目も当てられない状況に陥っている。
客を呼び戻すため、一週間の期間限定で4月前半、並盛り270円の値下げを断行したが、ライバル2社は即座に250円セールで対抗。話題を呼ぶ宣伝効果はあったが、反動減などを考えれば「収益改善に向けた意味はあまりないセールだった」(アナリスト)と厳しい見方もある。(J-castニュース)

 キャンペーン中のお昼時、大宮駅の吉野屋と松屋に出掛けてみました。 吉野屋がらがら、松屋満員御礼! ...20円差でここまで違うのか? (もっとも松屋は味噌汁付きなので更にお得感があるのだけれども) 不況がそれほどに深刻か、とは片付けられないでしょうが、先日の「ドンキホーテ 閉店」と同様、メインの客層が学生だったり、低所得者層だったりする業界では20円差にも顧客は敏感に反応するのかもしれません。 もちろん松屋の牛丼品質が向上していることも見逃せないでしょう。(ただしつれあい曰く、もはや何味か解らない、で不評なんですが) 

個人的には20円差が無くなっていても吉野屋は惨敗したような気がします。ずいぶん前からになりますが。実際に出されてくる野屋の商品は著しく貧弱に見えます。管理側のみみっちいコスト感覚を現場がフォローするでもなく、そのまま放り投げているように盛られた商品。そんな感じです。気のせいか現場のサービス意識もグダグダのように見えてきます。もちろん店舗ごとに対応は違うのですが、吉野屋全般に・・・・な雰囲気を感じてしまいます。