昨日の常識は非常識〜日本式サッカーが如何にクソかを丁寧に描く漫画〜フットボールネーション

昔から良かれと受け継がれた常識が、実は馬鹿げた迷信か非効率な世迷い言だったという話は、情報・分析・シュミレートが進化したこの20年位のあいだに爆発的に増えました。さらに現代において常識と定義されるコトも新しい偏見やエセ科学をまとったモノが多く、果たしてその賞味期限は以前よりずっと短いやもしれません。

そもそも合理的、科学的な態度で選り分けジャッジすることを社会基盤の考え方に据えようとする現代人ですから、常識とは一刻の”とりあえずあるべき考え方”と解するのが吉かと思います。

「フットボールネーション」は、ビッグコミックスペリオール(小学館)は、現代サッカーにおける”もも裏の筋肉”を始めとするインナーマッスルの重要性を前面に押し出して展開する「日本式サッカー罵倒漫画」です。連載開始は2010年とかな〜り昔に始まっていますが、2週刻みのビッグコミックスペリオールだし、休載もあったりで2019年現在も連載続行中です。

当時、朝のさんちゃん散歩で河川敷の土手を登ったり降りたりするのに「足指を掴む」感覚がムクムク来て歩き方、走り方を考えたことがありました。その時も常識と言われていたいわゆる踵着地に疑問を持った、というか「足指を掴んで蹴る」を実践していくと自然に踵着地ではなくなるのを感じておりました。

そんな共通体験にも似た話だったので、以来「フットボールネーション」を愛読しておりますが、インナーマッスルに関する丁寧な解説が続くので如何せん話の展開が遅いです(笑)

シカゴマラソンで日本記録更新し報奨金1億円をゲットした大迫傑選手も、つま先から地面に足をつける「フォアフット走法」と呼ばれるスタイルだったし、日本人には難しいと言われていたスタイルも足を支えるシューズが進化すればポテンシャルが開花することもあります。

スポーツに限らず常識を鵜呑みにせず、腑に落ちる答えを探せば「昨日の常識は非常識が当たり前」な現代と上手くつきあえると思います。