それが日本経済の実態?新規雇用の受け皿は58万人も減っていた〜求人はあっても採用はないのだ!〜ゴー宣拾い読み

本日発売のSAPIO連載中の小林よしのり著「ゴーマニズム宣言〜ミスマッチゆえの就職難?」によれば、大学生の就職氷河期の裏側には雇用の受け皿自体の大規模な縮小が隠されているという。ちょっとビックリ、ちょっと心当たりがあるはなしです。

3/30発売SAPIO:ゴーマニズム宣言文中より抜粋引用
(是非本誌を買って一読されることをお勧めします)

大学生の就職難・氷河期状況というのは、自分も増えすぎた大学生とリーマンショック以後リストラ体質強化された企業との間で生じた、ある意味景気の浮き沈みの合間の一過性のものと思っていました。しかしどうやらバブル崩壊からずっと続く日本経済の沈降実態を表しているらしい。

そういえば2年前まで工業高校で教鞭をとっていた友人が郷里に帰って実家の仕事を継ぐんだと話していた際も、「卒業生の就職先が見つからない」「工業高校というものが切り捨て対象になっている」と嘆いていたのを思い出しました。ウチのつれあいは「バカにするなよ!」といつも粋がってみせますが、当時「うちの近所だったから」というだけで商業高校から大手出版印刷会社に就職できたのはミラクルだったと言わざるをえません。このブログでも「アンフェアな社会になったなぁ」を漠然と感じて書き始めた「ガラガラポンに向かう社会」シリーズですが、若い人が感じているそれは遙かに大きいかもしれません。