65歳を過ぎたから運転免許返納...なんてしないさ

一時期は高齢者ドライバーの誤操作による事故報道が流行って「高齢者の認知検査」「高齢者の免許返納」「免許返納期限の新設」等が連日のようにテレビやネットで話題で、ジブンもまんまと”いつ頃返納したらいいんだろうか”などと考えてしまいましたが、結論的には年齢で区切って返納を決めることはしないということにしています。

高齢者の運転事故は増えていない

警視庁が発表した「令和4年における交通事故の発生状況について」によれば、令和4年における交通事故死者数等の特徴として「高齢運転者による死亡事故件数は2年連続で増加し、人的要因では操作不適の割合が高い」などとされていますが...

よくよく資料を見ると確かに直近2年では運転死亡事故が微増していますが、10年スパンで眺めると他の世代より減少傾向は明らか、なおかつ75歳以上人口のマスボリュームは年々増えているの事故件数は減少基調なんです。

それでも”75歳以下の事故件数の2倍以上もある”とか言い出すと、おそらく昭和時代にはもっと多かったに違いないワケで「近年、高齢者の運転死亡事故が増加」しているワケではありません。

とにかく”75歳以下の事故件数の2倍以上もある”とか言い出しかねない輩は必ずいるワケですが、喫煙問題と同列に”社会(じぶん)には迷惑、リスクを負いたくない”が先走った選民、差別を肯定しようとします。

 

若い頃とは違う運転感覚

確かに高齢になると視野が狭くなり、反射神経は遅くなり、体力的に集中力が長くは続かなかったりと運転にネガティブな要素が増えていきますから、運転自体を若い頃と同じに扱うと事故につながる確率がグンと跳ね上がるので、車間距離を多めに取ったり、意識してアクセルはゆっくり踏むように、と工夫を心がける必要はあります。

最近、ご高齢な方が 新車の”スポーツカー”を運転しているのをたまに見かけますが....明らかに運転下手くそながら”定年でやっと念願のクルマ買ったんだろうな”と思わせるヒトもいたりします。