あけましておめでとうございます〜うきことの尚この上に積れかし限ある身の力ためさん

特に新しいことは何も無いとも言えるし、ウチのつれあいが新しい職を目指す門出とも言えるのですが、ジブンとしては焦らずしっかり勉強して納得出来る職場を見つけてもらいたいと願っています。かと言って裕福な家計には縁遠い我が家ですから無駄な出費には厳しい年になるのは確実で、十二年に一度の巳年のご利益になんとかあやかりたいと節に願う我が家ですが、ジブンは年末年の瀬に発熱、インフルかコロナか、気抜けの一時的な発熱かは不明、これまでも基本的に解熱剤だけで乗り切れたので、熱い風呂に浸かって暖かいまま大晦日は就寝するつもりです。ただ、しょぼくれてしまいそうになるジブンにはもう一度「うきことの尚この上に積れかし限ある身の力ためさん」とハッパを掛けるお正月でもあります。

 

「生まれて生きて死ぬだけ」

映画「君たちはどう生きるか」は賛否両論だったらしいですが、コスパやタイパばかりが闊歩するこの時代、適当な落しドコロを持たない若い頃に「人はなぜ生きるのか」まで突き詰めさせると稀に悲劇的な事件に落ちるきっかけになったりします。

夢をもて、目的をもて、やれば出来る。
こんな言葉にだまされるな、何も無くていいんだ。
人は生まれて、生きて死ぬ。
これだけでたいしたもんだ。

「ビートたけし詩集 僕は馬鹿になった」より抜粋

これははさんまさんの「生きているだけで、丸儲け」と同じ趣旨で書かれた言葉なんでしょう。しかし社会経験浅い十代の若者にはなかなかこれらの言葉の含蓄は伝わりにくいです。

生きていく正しい答えはひとつではなくて、敢えて言うならばそもそも答えは用意されていません。ジブンの十代は明暗根深いことが多かった分、どことなく喜怒哀楽に無縁でいたかったし一貫して不遇を「誰かのせい」「何かのせい」にしても何も解決しない、馬鹿らしいだけという想いというか割り切りがあって、それはある種幼少期に抱えたトラウマ回避な情動だったような気がします。そんなジブンには「生まれて生きて死ぬだけ」はあたりまえに肯定されていたモンですが...

 

「生まれて生きて、そして戦うだけ 」は、博多っ子純情の劇中に登場するフレーズですが、漫画の内容を知らずにこのフレーズだけ聞いてもなかなかピンと来ません。ただジブンはこの漫画のフレーズを見てすぐに「これや!」と思ったモンです。

死ぬ覚悟も必要ないし、オンリーワンでモンモンとする必要もないです。生きていく戦い方にはいろいろあるんだと経験することが大事で、ヒトにすがり頭を垂れるのも戦い方、地頭があっても勝負処でハッタリかませる度胸がなければ戦えません。スクラムを組める仲間がひとりでもいれば戦い方の可能性は何倍にもなります。

実のところ「生きていく戦い方にはいろいろあるんだと経験する」のは、自分の ”オモシロイ”を戦いの中で見つけるためです。 ”オモシロイ”が見つかったらもう少し頑張ってみる、頑張りが成果に結びつけば”オモシロイ”が加速して「やり甲斐」とかは大抵その”オモシロイ”の向こう側にあるもんです。

人生はオモシロイを見つける戦いです