「生き残るための議論をしよう」 東浩紀

先週の「朝まで生テレビ」録画ビデオを、日曜日の昼下がりにぼんやり 1.5倍速で眺めていました。 「激論!若者に未来はあるか」半世紀前のお題ではないか。勝手に落としどころを設定しているであろう田原総一郎の司会は、ネタバレの昭和漫才のように聞こえる。 しかし今回は「東浩紀」という伏兵が出鼻をくじいてくれて、話は少々意外な展開を見せてくれたのが救いでした。

東浩紀

批評家、東京工業大学世界文明センター特任教授
専門:哲学・表象文化論

1971年生まれ。サブカルチャー評論でも知られる。著書に『存在論的、郵便的』(サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『東浩紀コレクション(全三巻)』、共著に『自由を考える』『東京から考える』など多数

 

世界文明センター:シンポジウム講師紹介より抜粋

あいかわらず6知事が前原国交相に、八ッ場ダム問題で噛みついている様子を見るにつけ、「老人達は自分の縁に連なる未来しか語らない」のだと思うわけで、これはこれで「正しい老人のあり方」だと思います。 あとは、このクソ爺達を駆逐する考え方を若者が示せるのかどうか。 歴史はそんな局面に差し掛かっているような気がしています。 もはや大企業はグローバルポリティックスでしか生き残れないと踏んでいますから、早晩既存輸出関連の大規模製造業は国内から消えるでしょう。連結決算で税金収入確保できても、分配機能(雇用)が働かないので一部の人間にしか富は蓄積しなくなります。やはりアメリカ型の不況をなぞっていくのでしょうか。