エヴァンゲリオン新劇場版:破 レンタルしました〜超重層嘘話のぶれ幅が心地よい

6/22からエヴァンゲリオン劇場版「破」のDVDレンタルが始まって、たまたま返却分を拾うことができたのでレンタルしてみました。もはや設定の変化や小出しに明かされる(?)背景の断片にはなんの関心もないのですが、いまだに指示されるという中身がどれほどのものかぼんやり眺めながら考えてみたい気がしたもので

 

 

「いったいこれはなんなん?」うちのつれあいはこのエヴァンゲリオンという設定を理解しようとすることから始めてしまうので、いつまでたっても馴染めないし楽しめない。使徒ってなに? どこから来るの? なぜ第3東京市にやってくるの?,,, 謎解きまがいのファンブックを買ってまでこの話につきあう気はないらしいです。ジブンも全く興味はない。初放送の95年頃は「知恵の輪」を投げてるのか?と勘違いして毎週録画視聴したもの。最終回まで引っ張られて、その後の顛末を聞かされても、ジブンの愚かしさにうんざりするだけのお話でした。そして大筋でそのことは変わらないですが、それでも視聴していて心地よいと感じるのは、

まずこのお話「設定は後付けでなんとでもなる超重層の嘘話で小細工にも全く意味はない」を承知して、洗練されたメカグラフィックのうんちくに感心しながら登場人物にフォーカスすることだけを考えればOK。荒唐無稽な嘘話に挿入されるシニカルな小芝居と存在しない日常、登場人物に設定された裏表の親近感と演劇化された内面の葛藤、そんな振れ幅の大きな演出が見ていて心地よい。しかしそれでは変わり映えしない内容だとも思えてしまうなぁ...