日々の雑感〜安保関連法案論争〜戦後マッカーサー体制堅持派と逸脱派の不毛

多くなり過ぎて処分する本の仕分けをしていたら手が止まった「國破れてマッカーサー:西鋭夫 1998.10」である。小林よしのりの「戦争論 1998.7」が出版された時期で、ジブンはその副読本という感覚でこの手の本をよく読んでいたと記憶しています。

しかしながらイチバン ズンと効いたのは「戦争論」ではなくこの「國破れてマッカーサー」... とにかく太平洋戦争、とりわけ米国に対しての考えを大きく揺すぶった本でありました。今では文庫本も出版されKindle電子版でも購入できるらしいです。

その西鋭夫氏が最近YouTubeチャネルを開設したらしいです。ジブンも肉声を聞いたのは初めてでしたが、なるほど腹に一物抱えたオヤヂであります。

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西鋭夫の公式HP「Pride and History」の著書アーカイブで掲載開始されています。

 

西鋭夫 思考停止する日本人

西鋭夫 -思考停止する日本人-

安保関連法案論争は、ルール解釈のお話と国民感情の天秤のお話が行ったり来たりする滑稽・不毛の場になって恥も外聞もない状況ですね。

ちょうど翌日、政策学者・憲法学者やSEALDSメンバーを招集した公聴会の国会中継が流れておりましたが、西鋭夫氏でなくても「日本人だいじょうぶか?」と頭を捻るほどに国会のお話は幼稚に聞こえるのでありますよ。

安倍首相は「日本人としての誇りを持って...」を口癖のようによく使われますが「誇り」を担うには「恥じる」ことにもちゃんと言及して欲しいものです。ひるがえって公聴会の政策学者はさておき、SEALDSメンバーの言葉に「誇り」「恥」という言葉が含まれていなかったのには(あとづけではありますが)今風かなぁと気になったりします。

「誇り」や「恥」という概念はネガティブに解釈されることがおおい現代ですが、理性と感情の中身を仕分ける日本人独特の撰択基準が「誇り」と「恥」という公の器だったはずです。しかしながら舶来品のプライドばかりが肥大した恥知らずなヒトが増殖したこの国では、腑に落ちる議論は成立しないのかもしれません。国会議員に賢さが足りないというか、無いです。

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