バイクはどこへ行くの? 〜 2輪国内生産前年比4割減&過去最低水準に

熱気薄い東京モーターショーのHONNDAブースに掲げられてる「ないものをつくれ」が空々しいほど、近年のHONDバイクは(実はどの国産メーカーも)陳腐なんだろう。 合理的なCADチックなデザインと、これまた合理的に整理された造りは安っぽさの引き立て役にしかなっていない。 現場の造り手が本気で「これがいいんだ!」と思ってデザインしているとしたら、こんなモノは日曜雑貨のバーゲン価格と同じ基準でしか買う気になれない。電気仕掛けのクルマも日常の足と割り切ってコストパフォーマンスで選ぶべき時代なのかなぁ...と思うと少し悲しい。 

擬人化して愛でるほどに愛おしいというクルマやバイクというのは、原始的な内燃機関と独善的に人間臭いデザインへの共感でしか手に入らないのかもしれないですね。

だからではないですが、この不況で2輪車は前年比4割減&1966年の統計開始以来の水準と振るわない。

ホンダの二輪車国内生産、09年度は4割減

 ホンダの2009年度の国内の二輪車生産台数が08年度比4割減る見通しとなった。国内唯一の二輪車製造拠点である熊本製作所(熊本県大津町)の今年度 の生産計画は18万1000台で昨年度の30万台強から大きく減少、年産能力46万台の半分以下となる。国内需要が冷え込んでいるうえ、欧米の在庫調整が 遅れていることが響く。

 熊本製作所が生産する二輪車は国内向けが約半数を占め、海外向けの9割が北米や欧州向け。昨秋以降の需要急減のなかで、特に国内や欧米でレジャー用途を 主力とする中・大型車種の落ち込みが激しいという。成長が続くインドなど新興国市場とは対照的で、今後数年間は大幅な回復は見込めず、生産調整が続く見込 みだ。

 ホンダは昨春、熊本製作所で新完成車工場を稼働。浜松製作所(浜松市)から大型車種の生産を移管し、国内の二輪車生産拠点を一本化した。新工場では国内 の二輪車市場の伸び悩みを想定。当初65万〜70万台で計画していた年産能力を46万台に抑えた。
(NIKKEI NET 04日 23:54)

二輪車の国内生産、4〜9月は過去最低

 日本自動車工業会(自工会)が29日まとめた今年上半期(4〜9月)の二輪車の国内生産台数は前年同期比47.7%減の27万2632台と、統計を取り始めた1966年以来最低の水準だった。欧米向け輸出が大きく落ち込んだほか、国内販売も急減した。

 上半期の輸出台数は48.5%減の21万1628台と過去最低となった。日本メーカー4社合計の国内出荷台数も3割以上減り、最盛期の 1982年の8分の1の水準となっている。国内でそれぞれ約50万台の年産能力を持つホンダとヤマハ発動機の今年度の生産台数はいずれも20万台を下回る 見通しだ。 (NIKKEINET 29日19:29)

そもそもバイクの価格設定が高過ぎる。「高付加価値商品」でなければやっていけない図体の大きな会社は潮時ですね。だれもそんなレディーメードを望んじゃいません。