この夏WCサッカー観戦は 50インチ4Kテレビ 10万円台?〜空振り日本経済の象徴

 

総務省が「新たな価値の創造」という勘違いで業界支援する次世代テレビジョン、「スマートICT」という外来造語を使った説明もなにやらどこぞに”丸投げ作文”させたに違いないと思えるいやらしさなのですが、まだ国内では試験放送も始まっていない「4Kテレビ」なのに、海外ではすでに商品価格は過当競争な展開らしいです。

世界の4Kテレビ売上・台数予測


NPD DisplaySearchによる推計(2013/1/29)

国内では、先月発表された東芝レグザ:Z9Xシリーズでやっとこ「4Kテレビ」に現実的なお値段がつけられました。そして発表時の実売想定価格をいきなり下回るプライスがついているところがこの業界の現状をよく表しているともいえます。

 
型番 84Z9X 65Z9X 58Z9X 50Z9X 40J9X
画面サイズ/
パネル種類
84V型IPS 65V型VA 58V型VA 50V型VA 40V型VA
画面解像度 4K
バックライト 高輝度エッジ式バックライト 直下型広色域高輝度LEDバックライト
映像エンジン レグザエンジンCEVO 4K
録画機能
(HDD別売)
タイムシフトマシン&タイムシフトマシンプラス1 W録対応
HDMI入力 4K/60p(4:4:4)対応、HDCP 2.2対応
実売想定価格 180万円(希望小売価格) 63万円前後 43万円前後

32万円前後

23万円前後
発売時期 7月中旬 5月中旬 7月中旬

東芝レグザ:Z9Xシリーズ in amazon

ソニー:BRAVIAシリーズ in amazon

 

 

台湾:友達光電(AUO)や群創光電から4Kテレビ用液晶パネルを調達して”いまのところ”業界トップを走るソニーですが、香港や上海で売られている中韓製4Kテレビは50インチクラスで既に10万円台に突入しており、早晩日本製4Kテレビも追従せざるを得ない状況です。

7月中旬発売予定の東芝レグザ:Z9Xシリーズ 40インチは確実に10万円台スタートでしょう。そしてWCサッカー観戦には間に合わないとしても秋までには 50インチ4Kテレビ 10万円台が実現しそうです。今年の年末は買い換え需要が結構見込めそうな業界ですが「新たな価値の創造で日本復活」にはほど遠い薄利多売合戦を期待させます。

我が家の2007年製プラズマテレビ(日立Wooo)もそのくらいの時期に買い換えたいなぁと思っております。