カングー LEDバルブ & DEPO製赤目ヘッドライト その2〜小細工と取付けと光軸調整と

ヘッドライトのバルブ交換やユニット取り外しは何度もやっているので手順はもう暗記しているのですが、果たして初めて扱うLEDバルブとサードパーティー製ライトボディーの組み合わせで問題は起きないか?とみんなが考えることはジブンも考えるワケですが、多分なんとかなるだろうで作業開始です。

【LEDバルブの装着】

LEDバルブをDEPO製赤目ヘッドライトケースに装着してみると、かなりの出っ張りがあるのと軸線がフタに対して大きく傾いているのがわかります。HIDのときも同様ではあったものの、バルブ本体とイグナイターが分割式だったため防水カバーを取付けることができたのですが...

※DEPO製ライトケースのH4バルブ固定のトーションバースプリングがオリジナルとは構造が異なっていて、一体型で大きなLEDバルブを固定するのはちょっと手間取ります。特に左側はトーションバースプリングの固定ビスを一旦外してから作業した方が楽ではないか...と思います。

 

しかしLEDバルブの場合は一体型であるため防水カバーを加工することに....

防水カバーの一部をLEDバルブのボディー外形分だけ切り取って装着してみました。LEDバルブボディーの一部が露出してしまうのと、高温になるボディーを冷やすためのファンが、このままでは冷却風を塞いでしまう... そこで思いつきました!防水カバーを反転させて装着してみる


こうすると冷却風を循環させるだけの隙間を確保できる

あとはこの穴を塞ぐ段取りですが... LEDバルブが梱包されていた緩衝材のウレタン・スポンジを直径4cmの円柱状に加工して...装着


密着度もあってある程度密閉性・防水性も確保出来そう

 【光軸調整用モーター駆動ユニットの移設】

 DEPO製赤目ヘッドライトのバルブユニットの隣には、そっけないマニュアル式の光軸調整ネジが付いています。これでも用は足りるのですが、せっかくなのでオリジナルのヘッドライトボディーに付いていたモーター駆動ユニットを移設します。まずマニュアル式の光軸調整ネジを取り外しますが、ちょっと段取りが必要です。

1. ネジを廻らなくなるトコまで締め込んで(押し込んで)、1回転戻しておく。
2. かなり固めですがネジの根元のユニットを左に捻るとノッチがずれます。
3. ゆっくり引き上げると、ライトの反射板ユニットとの接合部が見えてきます。
4. ネジの先端がボール状になっていて、反射板ユニットの接合部に脇から差し込んであります。これをずらして接合部から分離します。

下にあるのがマニュアル式の光軸調整ネジ・ユニット

<追記>
DEPO製赤目ヘッドライトの左右光軸がかなり左寄りにセットされていました。後からある程度は調整できるのですが、上下光軸調整ユニットを外した状態で先に左右光軸修正しておくとスムースです。
※個体差もあるでしょうが、オリジナルに比べて左右光軸調整つまみを廻すのがかなり渋くて(堅くて)CRC556潤滑剤を予め吹いておくのがいいでしょうね。


バルブ横にある突起(綠枠内)が光軸左右調整つまみ

 

マニュアル式の光軸調整ネジの取り外しと同じ要領でオリジナルのモーター駆動ユニットも取り外します。ただし”ネジ部分を押し出す”にはヘキサゴンレンチでユニット上部の白い部分を廻して行ないます(ここでモーター駆動ユニットの手動光軸調整も行ないます


取り外したモーター駆動ユニット

逆手順でモーター駆動ユニットをDEPO製赤目ヘッドライトにボルトオンです。無理にこじって外そうとすると細かいパーツがダメージを受けそうですから注意してください。ライト装着後はまず手動操作で光軸調整を行なう必要があります。


絶妙な隙間加減で車体に治まりました

ソレントグリーンの車体にベストマッチです

  【インプレッション】

結論から言うと「HIDの時代は終わりません!
LEDは3600ルーメンスと言えども発光具合の違いからか集光・配光がHIDほど強い印象を与えません。ただ遠くまで配光が伸びている感じで、ハロゲン球のそれとも違います。照度自体はハロゲン並みかそれよりは明るく感じます。とりあえずHIDからの乗り換えだと光量不足な第一印象、実用性や耐久性はいろいろ走ってみてですね。

また発光自体は瞬時に起ち上がります。Lo/Hi切り替えも瞬時なのでパッシングも問題ありません。そうそうこのバルブ「ハイビームインジケーター」が点きっぱなしになるので、車検対応のためにもリレーを追加する必要があります。

国産車の「ハイビームインジケーター不点灯防止用」として販売されているアダプター部品(リレー)で解消されます。

レビューにもあるように、片側1本だけに接続するだけで正常なHi/Loインジケーターの切り替えが行われるようになります。

注意したいのは、プラグの接点・配線部分の穴が防水されていないのでリークする心配があります。購入後にグリースやグルーガンを使って穴を塞いでから使用に供することをオススメします。