2009年度携帯電話出荷概況 〜 Appleはまだまだ独走すると思う

2009年度の携帯電話出荷数が発表されてました。メーカーを眺めるにつけ日本国内の携帯電話市場のいびつを間接的に実感します。そして「スマートフォン」とカタカナにジャンル分けされるように、iPhoneはつくずく「携帯電話」ではないなぁを実感している今日この頃ですが、「スマートフォン」というジャンルにさえ馴染まない代物だと思うようになりました。

MM総研:2009年度通期国内携帯電話端末出荷概況 より

2009年度はiPhone一人勝ちの様相が強かったが、2010年度以降はGoogle「Android」やMicrosoft「Windows Phone」を含めたスマートフォン市場におけるOS競争が激化しながら拡大傾向が続くだろう。MM総研では2010年度のスマートフォン市場は234 →300万台規模に達すると予測する。

 

MM総研さんの予想はノンセンスだと見ています。「スマートフォン」という形態は実は特殊で、「携帯電話」以上の機能を実装してもネットPC以上に便利になることはありません。ビジネス用途には「スマートフォン」は使いづらいだけです。iPhoneが成功しているポイントはまさにここにあります。 iPhoneが成功しているのは「実生活を楽しむコンテンツに重点を置いた」 万人に馴染むツールが中心だからです。「機能を一緒に持ち歩きたい」と思いこませる仕掛けにAppleは随分と仕事をしています。 批判的に扱われる仕様の画一性やインフラも、万人にとっては安心感につながっています。 OSやスペックを眺めて一喜一憂するだけの人種が考える範疇のシロモノではないんだ、と納得している最近です。