我が母校〜なんだかな〜職業能力開発総合大学校

1980職業訓練大学校-相模原キャンパス

先日、来年大学進学を目指す息子を持つお母さんの友人に「お勧めはどこ?」とか聞かれて、迷わずここを勧めました。

我が母校でもありますが、当時は「職業訓練大学校」という格好悪い(職業訓練校の皆さんには申し訳ないです!)名前でした。昨年、ほんとに久しぶりにT教授を訪ねる機会が出来て、相模原にあるキャンパスを訪ねてみると、校舎自体は30年前のまま。(当時ファッション雑誌の背景撮影に使われるくらいモダンな建築仕様だったので現在でも古さを感じません)ただ、学科内容の様変わりにびっくりしました。

精密機械システム工学科  機械制御システム工学科
電気システム工学科    電子システム工学科
情報システム工学科    通信システム工学科
建築システム工学科

昔の「機械科」「運輸車両科」「冶金科」「塗装科」「木材加工科」というアナクロな学科は全廃されていて、まぁガンダムちっくな安っぽい専門学校風な名称とも言えますが「今風」です!
当時もアナクロな呼び名の各科とは裏腹に、贅沢に最先端の道具と人と時間を掛けてもらってましたが、いまも中身はかなり濃い!感じです。
例えれば「専門予備校」→「国立大学」→「企業研修」までをパッケージしたようなところですねぇ... ただ「大学のキャンパスライフ」を謳歌するために進学したい受験生にはお勧めしません。 小中高校、予備校、生涯を通じても恐らくいちばん長い時間勉強することなると思います。卒業までに取得しなければいけない最低取得単位が、国立大学と比べても1.5倍くらい必要だし。そんなのはキャンパスライフじゃない...

ただしえらくお得な事もあったりします。

入学金無し! 授業料は年額538,800円

随分と高くなりました...それでも国立大並かぁ...
ジブンの頃はも入学金は無しで、授業料は文部省管轄の国立大学の8掛けで89,000円でした。入学試験に最低点足切制度と補欠合格を取らない方針だったので定員20名のところ競争率20倍で合格者が出ても入学するのは8人!という(贅沢というか、水準下げたくなかったのか)全校学生が定員の半分以下という状況でした。学生総数200名(定員400)に対して職員100名!!まぁそれは昔の話、今はそれほど世間は甘くないのでキッチリ定員入れてます。

全室個室の寮完備〜電気水道代込み月額14,900円!駐車場完備

競争率は2倍くらいだそうです。3食付けるとプラス25,200円
ジブンの頃は4人部屋だったのに...ただし中途まで寮費はタダだったぁ!(無駄使いだと世間にたたかれて月3,000円くらいとられるようになったっけ)

月額47,600円支給の奨学金制度!と授業料免除制度!!

奨学金だけで「食って」「寝て」「勉強」できます。
ジブンの頃は月20,000円(年間240,000円)の奨学金貰って、寮費はタダで、寮食3食で350円(月10,500円)で、授業料年間98,000円だったから、やはり奨学金だけで「食って」「寝て」「勉強」できました。

「子供は賢いんだけど極貧で大学進学させるなんて無理!」と言ってる家庭は、この大学校に行かせなさい! 親の懐「1円たりとも」負担いらないところです。 就職先? 公では「職業訓練指導員」育成だけど優秀な奴は企業に行くに決まってるし「独立行政法人雇用・能力開発機構」のメンツにかけて卒業生の就職斡旋するんだから心配なんてナンセンス!

昔は特別優秀な奴は面談だけで「国家公務員上級乙種」が卒業と同時にこっそりもらえることがありました(ちなみに東大出ても国家公務員上級丙種の「受験資格」がもらえるだけ)ただし勤め先は「刑務所」に限定されてたので「やぁめた!」とやっぱり優秀なのは夢と希望を背負って社会に飛び出したんだなぁ...