豊洲土壌汚染対策問題2〜「新市場整備部」は盛り土案が出た2008年、豊洲市場設計予算も決まっていない時期から、具体的な地下空間設計で邁進

昨日までの報道によると、謎の地下空間問題は築地市場にある「新市場整備部」でなんとなく段階的に決まったと言うことになっていますが、技術会議が盛り土案を審議し始める(2008.8月〜)なり膨れ上がる土壌対策予算圧縮と建設工期短縮の一挙両得のため地下空間を発案していたことは明白です。

技術会議に地下空間利用を拒絶(2008.12月)された後も黙々と地下空間ありきでプロジェクトを進め、ご丁寧に土壌汚染対策工事着工(2012.3)目前の2011.10.18に開催された第15回会議録資料にも地下空間は示されていたのですが、「新市場整備部」は技術会議でことさら説明を加えることもせず、技術委員は誰も気づかなかったというワケです。

15-5豊洲新市場土壌汚染対策工事・施工概要(P11)

 

だからマスコミが流している「都が施設の基本設計を発注した2011年3月時点では地下利用案を示していなかったことが分かった」は大嘘で「新市場整備部」が市場長レベルにも十分な説明をしていなかったか、東京都組織内においても隠蔽したかったか、当時の市場長が嘘をついているか。

「新市場整備部」は少なくとも汚染対策「専門家会議」で盛り土案が出てくる2008年当時から豊洲市場設計レベルの話を”どこぞの設計会社”としていたはずです。そうでなければ予め土壌汚染工事着工前の段階で建物の地下空間に相当する部分の空白は説明出来ないし、そうであれば豊洲市場設計依頼(2013.3月)から僅か3ヶ月で図面が出来上がってくるのも頷けます。

 

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豊洲市場全景

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上記「土壌汚染対策工事」図面を重ねた

空白部分が地下空間ではなかったとして....

※豊洲市場設計依頼(2013.3月)の1年以上前、
土壌汚染対策工事の工法検討時点(2011.12月)の空白部分が
設計後の建物とこんなに一致するものなのか....

石原元都知事が一時凍結されていた豊洲移転関連経費総額1281億円(豊洲予定地買収費1260億円、新市場基本設計費9千万円、土壌汚染対策設計費、関連工事費19億円など)の執行を示唆(2010.10月)遥か以前から築地現地の「新市場整備部」は世間や都政の騒音に耳を塞いで黙々と働いていたんだと思います。

以上、妄想にふける休日の時間つぶしでした。

 

10/7追記
ニュースで第九回技術会議資料「技術会議報告書の構成(別添資料抜粋)」が、都職員による内容捏造のうえ先月16日になって付け加えられていたことが暴露されておりました。(ジブンも気づかなかったですが)
噴飯モノなのは現役担当都庁職員がこの文書の存在を盾に自分らの業務進行に問題は無かった如くの議会答弁を繰り返していたコト。

まさか文書の捏造がバレるなど想定していなかったのか、文書ファイル作成日が2016.9.16という馬鹿とも稚拙とも言える尻尾付きで、技術会議メンバーに裏取りされると当時”検討してもいない内容を議事付録に加えようとしていた”ことも明らかになり、当然却下された文書であったことが判明。

大慌てで地下空間問題の犯人探しの火消しに焦った犯人(都職員)のホントに馬鹿で稚拙なやりくちに...いるなこんな奴、と知ってる役人の顔が浮かんで笑えないです。