Synology NAS によるマルチPC同期と外部HDDバックアップ〜ときどき起こる異常終了に慌てない

20年前に流行りモノのNASドライブに手を出して痛い目にあって以来、基幹データのバックアップには Windows Serverだったり、Apple OSX Server を使っていましたが両者ともメーカーサポートがおざなりになり、8年前にSynology DiskStation DS112を触ってから、それまで不審だったNASドライブを見直すきっかけとなり、4年前からは本格的にバックアップ・ホームサーバーとしてSynology DiskStation DS216を使っています。

たまにシステムアップデートでマイナートラブルを経験することはありますが、それまでのMS、Appleのそれよりはずっと安定した運用が続いています。なによりPCやMobile機器を選ばないマルチプラットフォーム対応のソフトウェアがすばらしいです。

現在、マルチプラットフォームからの同期・バックアップには「Synology Drive」を、DiskStation DS216自体の外部ディスクへのバックアップには「Hyper backup」を利用しています。それぞれ全く異なるファイルフォーマットからデータをリンク同期しているのだから感心します。

各プラットフォームの作業用同期フォルダは、実際のトコロ 一方向同期(アップロード)に設定してあり、DS216のアカウント:inmycabフォルダに全てが収納されるようにしています。全てのデータを参照したい時はDS216のinmycab Driveをマウントして使います。相互同期だと各プラットフォームが同じデータを持つことになって無用に記憶容量を圧迫してしまうし、それぞれのトラブルがDS216の集約データに影響する可能性もあるのでそうしてます。「Synology Drive」での同期でちょっと不満なのは、一方向同期(アップロード)で修正がなくても毎回同期時の日時で更新されてしまいます。フォルダ内のファイル自体の修正日には反映されないので実害はありませんが、フォルダ単位の日時での検索をしたいときには不便です。

 

「Hyper backup」はハードウェアが健康ならば概ね問題を起こしませんが、各プラットフォームでときどきメンテナンスが必要なときがあります。

最初は何事かと思われる初心者さんもおられますが、大抵の場合は各プラットフォームでのファイル名に問題があって、例えば”*(アスタリスク)”や”.(ピリオド)”等 macの場合だと大丈夫なものも exFATフォーマットでの管理では受け入れられなかったりします。さらにメールの添付書類名の文字化け(?????等)でも警告が出ます。これらは詳細ログを見返して各プラットフォームの当該ファイル名を問題ないものに修正することで解消できます。

Windows Serverにしろ Apple OSX Serverにしても、これほど長いあいだ大した問題なく平穏に運用できたことはありません。バックアップにお悩みの方には是非お勧めしたいSynology NASです。