mac mini 〜歴代モデルの搭載OSバージョンとアップデート対応〜
発表された macOS 15 Sequoia 正規アップグレードに 2018 mac miniが含まれることになった他、その他モデルのIntelチップ機の切り捨ては行われませんでした。macOS 15 Sequoiaの目玉は、何と言っても生成AIを強化しOSに統合化したApple Intelligenceで、ネット越しにではなくMacデバイス内部で処理を行うことができる。そのためプライバシーを保護しながら、パーソナルなAIが実現されています。それ以外はiOSとの親和性が進んだくらいで大きな仕様変更はなさそう...だったからIntelチップ機も残った、とも言えそうです。
最新macOSのシステム要件 2024.6
macOS 11 Big Sur |
macOS 12 Monterey |
macOS 13 Ventura |
macOS 14 Sonoma |
macOS 15 Sequoia | |
---|---|---|---|---|---|
MacBook | 2015以降 | Early 2016以降 | 2017以降 | 修了 | |
MacBook Air | 2013以降 | Early 2015以降 | 2018以降 | 2020以降 | |
MacBook Pro | Late 2013以降 | 2017以降 | 2018以降 | ||
Mac mini | Late 2014以降 | 2018以降 | |||
iMac | 2014以降 | Late 2015以降 | 2017以降 | 2019以降 | |
iMac Pro | 2017以降 | ||||
Mac Pro | Late 2013以降 | 2019以降 |
目次
apple silicon 年次モデル スペック概略
リリースモデル (技術仕様LINK) |
外部インターフェース | CPU/メモリ/SSD | Video | 製品型番別 出品検索 |
|||
TB | USB | メモリ | CPU | SSD | 解像度 | ||
2024 M4pro
2024 M4 |
Ver5 (Type-C) X3 |
3.0 Type-A X2 |
24/48/64 GB ユニファイドメモリ |
12(14)コアCPU 16(20)コアGPU 16コアNeural Engine メモリ帯域幅 273GB/s |
512GB 1TB、2TB 4TB、8TB |
ThunderboltまたはHDMI経由で最大6K解像度、60Hzのディスプレイ3台 | |
Ver5 (Type-C) X3 |
16/24/32 GB ユニファイドメモリ |
10コアCPU 10コアGPU 16コアNeural Engine メモリ帯域幅 120GB/s |
250GB 512GB 1TB 2TB |
Thunderbolt経由で最大6K解像度、60Hzのディスプレイ2台と、Thunderbolt経由で最大5K解像度、60HzのディスプレイまたはHDMI経由で4K解像度、60Hzのディスプレイ1台 | |||
2023 M2pro 2023 M2 技術仕様 |
Ver4 |
3.0 Type-A X2 |
8/16/32GB |
|
512GB |
TW 6K 最大2台 HDMI 4K 最大1台 |
|
Ver4 |
8/16/24GB |
|
250GB |
TW 6K 最大1台 HDMI 4K 最大1台 |
|||
2020 M1 技術仕様 |
Ver3 |
3.0 |
8/16GB |
|
250GB |
TW 6K 最大1台 HDMI 4K 最大1台 |
MGNR3xx/A MGNT3xx/A |
Intel base 年次モデル スペック概略
リリースモデル (技術仕様LINK) |
外部インターフェース | メモリ | Video | 製品型番別 出品検索 |
||
TB | FW | USB | 解像度 | |||
Late 2018
|
ver3 |
- |
3.0 |
増設可 |
TW5,120 x 2,880ピクセル最大2台 HDMI4,096 x 2,160ピクセル 最大1台 |
MRTR2xx/A MRTT2xx/A MXNF2xx/A MXNG2xx/A |
Late 2014 技術仕様 |
ver2 |
- |
3.0 |
増設 |
TW 2,560 x 1,600 最大2台 ↓ 接続 ガイド |
MGEM2J/A |
Late 2012 技術仕様 |
ver1 |
800 |
3,0 |
TW 2,560 x 1,600 |
MD387J/A | |
Mid 2011 技術仕様 |
ver1 |
800 |
2,0 |
最大 16GB |
TW 2,560 x 1,600 |
MC815J/A |
Mid 2010 技術仕様 |
- |
800 |
2,0 |
最大 8GB |
MiniD,P 2,560 x 1,600 |
MC270J/A |
Late 2009 技術仕様 |
- |
800 |
2,0 |
最大 8GB ↓ 増設 ガイド |
Mini D,Port D,Link 2,560 x 1,600 |
MC238J/A |
Early 2009 技術仕様 |
- |
800 |
2,0 |
最大 8GB ↓ 増設 ガイド |
Mini D,Port D,Link 2,560 x 1,600 |
MB463J/A |
Mid 2007 Core2 Duo 技術仕様 |
- |
400 |
2,0 |
最大 |
DVI |
MB138J/A |
Late 2006 Core Duo 技術仕様 |
- |
400 |
2,0 |
最大 |
DVI |
MA206J/A |
Early 2006 Core Solo 技術仕様 |
- |
400 |
2,0 |
最大 |
DVI |
MA205J/A |
2005 PowerPC 技術仕様 |
- |
400 |
2,0 |
最大 |
DVI |
M9686J/B |
TB:Thunderbolt /FW:FireWire
Video解像度についてはあくまで参考です。接続方法によって異なります。
Late 2018モデルとEarly 2020モデルは標準搭載ストレージの容量と対応価格の違いのみ。
歴代モデルの搭載OSバージョンとアップデート対応
OSのバージョンとmac miniの搭載モデル、アップデート対応モデルを一覧表にまとめました。macOS 10.15(Catalina)から完全に32bitアプリは動作しなくなったので、過去ソフトウェア資産が使える OLD mac miniは貴重な存在になるかもしれません。
OSバージョン | リリースとアップデート | 搭載モデル | アップデート※ 対応モデル |
macOS 15 Sequoia |
2024年 | M4/M4pro/M2/M2pro | M1/M2/M2pro Late2018 Intel |
macOS 14 Sonoma |
2023年 | M2/M2pro | M1/M2/M2pro Late2018 Intel |
macOS 13 Ventura |
2022年 | M1/M2/M2pro | M1 Late2018 Intel |
macOS 12 Monterey |
2021年 | M1 | M1 Late2018 Late2014 |
macOS 11 (Big Sur) |
2020年 | M1 Late2018 |
M1 Late2018 Late2014 |
macOS 10.15 (Catalina) |
2019年 10.15.1 |
Late2018 | Late2018 Late2014 Late2012 |
macOS 10.14 (Mojave) |
2018年 10.14〜10.14.6 |
Late2018 (Late 2014) |
Late2014 Late2012 |
macOS 10.13 (High Sierra) |
2017年 10.13.0〜10.13.6 |
Late 2014 | Late2014 Late2012 Late2011 Mid2010 |
macOS 10.12 (Sierra) |
2016年 10.12.0〜10.12.6 |
Late 2014 | Late2014 Late2012 Late2011 Mid2010 |
OS X 10.11 (El Capitan) |
2015年 10.11.0〜10.11.6 |
Late 2014 | Late2014 Late2012 Late2011 Mid2010 Late2009 Early2009 |
OS X 10.10 (Yosemite) |
2014年 10.10.0〜10.10.5 |
Late 2014 (Late 2012) |
Late2012 Late2011 Mid2010 Late2009 Early2009 |
OS X 10.9 (Mavericks) |
2013年 10.9.0〜10.9.5 |
Late 2012 | Late2012 Late2011 Mid2010 Late2009 Early2009 |
OS X 10.8 (Mountain Lion) |
2012年 10.8.0〜10.8.5 |
Late 2012 (Mid2011) |
Late2011 Mid2010 Late2009 Early2009 |
Mac OS X 10.7 (Lion) |
2011年 10.7.0〜10.7.5 |
Mid2011 (Mid2010) |
Mid2010 Late2009 Early2009 |
Mac OS X 10.6 (Snow Leopard) |
2009年 10.6.0〜10.6.8 |
Mid2010 Late2009 Early2009 (Mid2007) |
Early2009 Mid2007 Early2006 (Only Intel) |
Mac OS X 10.5 (Leopard) |
2007年 10.5.0〜10.5.8 |
Early2009 Mid2007 (Late2006) |
Mid2007 Early2006 2005 PowerPC |
Mac OS X 10.4 (Tiger) |
2006年 10.4.4〜10.4.11 |
Late2006 Early2006 (2005 PowerPC) |
Mac OS X・OS X ○32bit app ○64bit app |
mac OS ○32bit app ○64bit app |
mac OS ☓32bit app ○64bit app |
※アップルの公式システム要件およびアナウンスによるもの
Macの場合、機種発表年度と搭載OSバージョンは必ずしも一致していません。購入時期によってはモデル機種発売当初に発表されていたOSバージョンが搭載されず、出荷時点での最新OSバージョンが搭載され(ブートROMリビジョン等のファームウエアを書き換えて工場出荷)それがその機種個体のデフォルトOSバージョンとなります。
OSバージョンをさかのぼってインストールしようとしてもMacは機種個体ごとにOSのデフォルトバージョンとしてチェックしているので、意図したOSバージョンをインストール出来ない場合があり注意が必要です。※2
※2:macOS 10.14(Mojave)発表以降に出荷されたLate 2014機種個体では、それ以前のOSバージョンを再インストール出来ない場合があります。
さらに旧モデル機種に旧OSを再インストールする場合にはいろいろ不都合なことも多いので古い知見や違った意味で最新情報が必要です。
アップルシリコン搭載の進化モデル2023M2 /M2pro
CPU性能では Intel CPUモデルを遥かに凌駕する性能を持つアップルシリコン搭載モデル。
正直 M2proモデルは性能的にも価格的にも mac mini なんだろうか?
「ここまでやれます」的なランドマークになっていくんでしょうね
ポテンシャルは凄いです
このポテンシャルを使い切るアプリウェアがベースになっていくとしたら、Intel CPU搭載旧モデルをアップデートしても絶望的に貧弱な性能しか期待できないのでは...とすぐにはならないのが現実ですが、そう遠くない未来なんでしょう。
アップルシリコン搭載のEVOモデル2020M1
アップルシリコン搭載のM1モデルは、昨年末あたりでmacOS12 Montereyの安定性がやっと信頼に足る状況となりました。macOS13 Venturaがまだまだ不具合を抱えた状況ですからアップデートは夏以降検討をお勧めします。
最近のアップルの傾向として、実装されるSSDの容量によって転送速度が甚だしく廉価版256GB SSDでは、512GB SSDの半分ほどしかありません(SSDに実装されているNANDチップ数によって異なる)この傾向はM2モデル、M2 proモデルでもあからさまに継承されています。
M1/M2モデルに必須な拡張ドック
接続ポートがTB ✕2、USB✕2しかないM1/M2モデルでは、外部拡張ドックを検討する必要があります。TB3以降は神経質にデリケートな扱いを強いられるようになり、外部拡張ドックの品質には一層気をつける必要がありますが、安定してフル機能を利用できる製品は限られており高価であったりします。構築する拡張環境によってはTB✕4を搭載のM2proを選択する方が良い場合もあります。
最後のIntel mac mini Late2018モデルのメリット・デメリット
mac miniとしては実に4年ぶりのモデルチェンジとなったLate2018モデル。
中身的には確かに進化した4年分を搭載した最後のIntel CPUハイスペック機ですが、商品としてはもはや”mac mini”の価格帯に収らず、旧モデルほどのコスパはありません。mac miniの弱点であったグラフィック性能は、e-GPU対応で飛躍的に向上させることが出来るようになりました(それでも 後発2020 M1 mac miniのデフォルト性能とほぼ同等)
「Thunderbolt 3 x4ポート」で拡張性を求める方には◎(ただしThunderbolt 3(PCI-Express)バスは2ポート)HDMIポートと合わせて3画面以上のマルチ画面出力が可能。唯一しょぼくなったのが 3.5Φミニヘッドフォンジャック、光デジタル出力が省略されてしまったので音楽関連で使われているユーザーは注意です。
macOS 10.14 Mojaveが搭載された2018年出荷モデルは、最後のIntel CPU搭載機、最後の32bit対応OS搭載機。OS X資産を動作させられる最後の機体/OSとして貴重とも言えます。(注意:2019年以降出荷モデルではデフォルトOSが上書きされていますから、32bit対応app資産を動作させるために中古品を探す場合は気をつけないといけないポイントです)
現時点でもうひとつこのモデルのアドバンテージを挙げると... CPU性能で遥かに勝るM1/M2にあっても、未だParallels等の仮想化ソフトの動作には制限があり、制約無しに仮想化を利用したいユーザーにとっては Intel CPU搭載機でなければいけないし、実装メモリー量がモノを言う状況であります。早晩M1/M2でもOSと仮想化ソフトのアップデートでクリアされる問題とは思われますが、現時点では仮想化ソフト運用にはこのモデルが適しています。
とは言っても来年のmacOS 14ではアップグレードサポートから外れるのはほぼ決まりですからこのモデル価値は微妙です...
Macのシリアル番号には11桁のものと12桁のものがありますが、最近の機種では12桁になっています。最初の3桁は製造地域、次の1桁が製造年度が割り振られています。
製造地域(3桁)
- C02, China (Quanta Computer)
- C07, China (Quanta Computer)
- C17, China
- C1M, China
- C2V, China
- CK2, Ireland (Cork)
- D25, Unknown
- F5K, USA (Flextronics)
- W80, Unknown
- W88, Unknown
- W89, Unknown
- CMV, Unknown
- YM0, China (Hon Hai/Foxconn)
- DGK, Unknown
製造年度(1桁)
| Pair | Year |
| `C` or `D` | 2010 |
| `F` or `G` | 2011 |
| `H` or `J` | 2012 |
| `K` or `L` | 2013 |
| `M` or `N` | 2014 |
| `P` or `Q` | 2015 |
| `R` or `S` | 2016 |
| `T` or `V` | 2017 |
| `W` or `X` | 2018 |
| `Y` or `Z` | 2019 |
2021年現在、最新OS環境での使用前提なら 2020年 M1モデルまでの割高な中継ぎ機でしかないです。
macOS Patcher 〜macOS10.15まで...
アップルサポートから外れた機種の最新OSアップデートを実現するパッチアプリ、現在「macOS Catalina Patcher」として公開されていますが、アナウンスとしてはmac mini Early2009モデル以上に対応しています。完璧な動作など期待してはいけませんが、アップルがアップデートサポートしている機種だって古いモノの動作は最近富に当てに出来ません。ウチのLate2009機体では特に問題らしいことも発生せずmacOS 10.13(High Sierra)が稼働しており、パッチ・アップデートのくせに上手く動作するなぁと感心します。
期待裏切られた Late2014モデル最新OSアップデート...
2018年当時でも2014 mac miniは販売されていたのに、macOS 13 Venturaへのアップデート対応ならず何とも無慈悲なappleです。2018年モデルが登場するまで3年以上生き続けたLate2014モデル、設計年度が既に5年以上経つ製品ですが最終出荷製品の搭載OSバージョンはMojaveですから、アップルはあと5年は最新OSアップデートに対応すると思われます。今後もiOSとの親和性を重視するなら良い選択になるでしょう。(ただし 2020発表のARM CPU移行により大幅なアーキテクチャー変更と併せて旧ハードウェアサポートの独善的切り捨てはあるやも...)
※2021年 macOS 12 Montereyで正式サポートはされています。
メモリー増設不可はどうしようもありませんが、SSD換装のアップグレードは可能です。
USB3.0、Thubderbolt 2アダプタ対応、WQHD解像度のデュアルモニター接続ができるメリットもあります。ただ OS Xバージョンをインストールしたい方は機種個体のデフォルトOSバージョンを確認されることをオススメします。※シリアル番号から製造年・製造週がわかるらしいので、OS発表日との兼合いで搭載OSを推測することはできます。
※ヤフオク出品群のなかでも極稀に、2014 mac miniのapple CTOモデルとして DualCoa i7(3.0GHz)& 16GBメモリー搭載製品がみつかることがあります。
2018 mac mini(Mojave)では、実際のトコロ動作しない旧32ビットAPPが多かったりかなりバギーな動作しか期待できません。「今後も旧32ビットAPPをちゃんと使いたい」ユーザーであるなら、2014 mac miniの上記CTOモデルは狙い目です。Haswellアーキテクチャーにアップデートされ、旧来のSATA接続からPCle接続となりSSD速度のボトルネックが解消されているので、実質的には上記CTOモデルが32ビットAPP動作の最速mac miniだと言えます。
強力なカスタマイズ可能なLate2012、Late2011モデルだが...
クワッド i7搭載モデルがラインナップされ、製品内部へのアクセスが容易でメモリ増設、ストレージ増設・換装が可能ですが、さすがにスペック的にはM1モデル廉価版に遥かに届きません。Late2012モデルは、最終OSがmacOS10.15 Catalinaになります。USB3.0ポートも装備し、いましばらくは32bitアプリをバリバリ使いたい方向けの機体です。
※Mac mini EFI ファームウェア・アップデートv1.7を掛けないとHDMI接続でモニターのチラツキが発生することがあります。Mac mini EFI ファームウェア・アップデート v1.8ではスリープ解除後のトラブルに対応。
Late2011モデルは2018年にメーカーサポートから外れてしまいましたが、おかげで価格的にずいぶんこなれています。旧OSバージョンで32bitアプリを主体にデスクトップ作業される方にはコストバリュー最強な機体です。ただしUSBは旧2.0にしか対応していませんから、周辺機器との接続はアッパーコンパチながら転送速度が出ません。
※Mac mini EFI ファームウェア・アップデート 1.4、Mac mini EFI ファームウェア・アップデート 1.6で、固有の問題を解消しています、
意外とフツーに使える2009モデル
10年以上経過してアップデートサポートからも外れている2009モデルですが、つい先日まで我が家のつれあいは現役で使っていました。みかけタップリで排熱良好なせいもあって?なかなか壊れないタフな奴という印象です。DVDディスクエリアに125GB SSD増設 & 8GBメモリー増設の1万円チューンで、macOS 10.13(High Sierra)※でも意外とフツーに使えていましたが、ビデオ回路がお亡くなりになってモニター出力しなくなりました。まだそれなりに毎日働いてくれてたのに...ハード的な寿命か...。
※「macOS High Sierra Patcher」でムリムリアップデートさせました。特に不調らしいことが起こらないのが不思議、当然ですがハードウェア的に対応していないサービスは動作しません。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜