iPadの急速充電の実際と我が家の対応

一般的にモバイル製品の場合、バッテリーの消耗度や充電器の仕様、充電ケーブルの仕様、【急速充電】対応の可否によって充電時間はかなり違うことが知られていますが、実際のトコロ、バッテリーの消耗状況や充電タイミング、(交換した場合は)バッテリー自体の性能によってもあからさまに違います。

とりわけ面倒臭いのが「iPad」でモデル毎に充電器のW(ワット)やコネクタ仕様が変わり、更にバッテリー残量や接続仕様によって充電時間が1.5〜2倍も違うことがあります。

我が家の iPadは、 iPad2→iPad Air2→iPad pro (第一世代 2015)と3台目ですが、iPhone(SE 第二世代 2020)やMacBook Air(11’ 2013モデル)に比べてイラッとするくらい充電時間が掛かります。おまけに「急速充電対応モデルではない」のでイライラMAXでしたが、推奨外とされてる「PD対応30W 給電の USB-Cコネクタ ACアダプタ充電器」と「USB PD対応のUSB-C – Lightningケーブル」での充電に変えてから随分と充電時間は短く(状況によって違うが概ね 2/3程度)なりました。

  急速充電(PD)対応
12.9インチiPad Pro(第5世代)
12.9インチiPad Pro(第4世代)
12.9インチiPad Pro(第3世代)
12.9インチiPad Pro(第2世代)
12.9インチiPad Pro(第1世代)
11インチiPad Pro(第2世代)
11インチiPad Pro(第1世代)
10.5インチiPad Pro
9.7インチiPad Pro

iPad充電時の能書きとしては、充電開始時は少電流で充電開始、その後充電器とiPad間でパラメータデータのやり取りがあって、もっと大電流を流せる状況であることを確認すると大電流に移行します。さらに充電器、接続状況、iPadがPD対応であれば【急速充電】に移行します。この手続きややり取りが成立しないと少ない電流のままとなります。さらにバッテリー残量や完全放電の有無などによってもパラメータが変わり、充電時間は早くなったり遅くなったりします。充電時間に関しては、あまりにパラメータ要素が多すぎてapple自体も実際を把握しきれていないのではないか?だし、ネット上や専門誌の製品テストでの数字もそのまま当てにすべきでない、というのが実際です。

「ゆっくり充電した方がバッテリーは長持ちする」はホントか?
急速充電するとどれくらいバッテリー寿命が縮むの? 気にはなるけど明確な答えは見つからないので結局ACアダプタ充電器に繋ぎっぱなしで使ってるヒトは結構多くて「それもバッテリー痛めます」とか言われたら放り投げたくなりますよね。

推奨なんかしませんが、2015年モデル以降のiPad(Lightningコネクタ/USB-Cコネクタが付いてる製品)を使ってるなら充電器は共通。「PD対応30W 給電の USB-Cコネクタ ACアダプタ充電器」と急速充電に適合し”十分許容量の大きい”「USB PD対応のUSB-C – Lightningケーブル」「USB PD対応のUSB-C – USB-Cケーブル」の組み合わせが充電時間短縮にはモアベター。残るは純正品かサードパーティ製の二択のみ。

iPad用の充電器として推奨されている製品では「PD対応/PSE適合」はあたりまえですが小型単出力20W(5V-3A)程度のモノが多いようです。ただパラメータステップの選択肢を増やしてより急速充電を期待するなら、単出力30W(5V-3A / 9V-3A)以上の製品を選びたいです。

サポートされている充電プロトコル:PD3.0、QC3.0、FCP、AFC、 SCP、BC1.2、PPSと多彩、5V/3A、9V/3A、12V/2.5A、15V/2A、20V/1.5A(PPSプロトコル時:3.3V-11V/3A)と充電パラメータが多くセットされているのがGood! とりあえず我が家のiPad proの充電時間はコイツに代えてなんとか溜飲落とせてます。

サポートされている充電プロトコル:PD3.0、PPS、QC4+(QC4.0/QC3.0)、SCP 、FC等、充電パラメータのステップは5V/3A、9V/3A、12V/2.5A、15V/2A、20V/1.5A(PPSプロトコル時:3.3V-11V/2.72A)

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