クラウド共有環境の見直し〜古いパソコン、スマホは要チェック
「通信デバイス間で情報共有」出来ることが常識化している時代ですから「繋がっているのが当たり前」な感覚で日常を過ごしておりますが...手放しにクラウドサービスのサポートが永遠に続くワケではなくて、手持ちのPCやスマホが古くなり過ぎるとあっけなくサポート切れで”繋がらない”ハメに陥るので、ときどき”サポート”寿命をチェックしてやりましょう。
パーソナル・クラウドの代表「Google Drive」「iCloud」「DropBox」のサポートOS状況を比較してみました。
Google Drive のサポートOS環境
現在、パソコン版Google Drive クラウドがサポートするOSは下記の通り
Windows:
Windows 7 以降
Windows Server 2012 以降
Mac:
Mojave 10.14 (2017)以降
重要: macOS High Sierra 10.13 のサポートは2022.10 終了
macOS High Sierra 10.13については、アップルでさえ「2022年8月31日をもってサポート終了。 サポート終了期日以降、対応するインストーラは提供されなくなります。」と言ってるのでしょうがないかなとは思いますが、2020年にMSサポート終了したWindows 7では使えるというのはなんとも理不尽な気もします。
ちなみにMac OS サポートについては、だいたい最終更新から1〜2年後に実質的に打ち切り、最近のOS寿命は5年程度です。
Mac OSバージョン / 最終更新
macOS Sierra 10.12 /2019年09月26日
macOS High Sierra 10.13 /2020年11月12日
macOS Mojave 10.14 /2021年09月13日
macOS Catalina 10.15 /2022年08月18日
iOS デバイス
iOS の現行バージョンとその 1 つ前のメジャー バージョンに対応したアップデートを提供しています。
iOS 15以降
Android デバイス
現行バージョンとその 2 つ前までのバージョンに対応したアップデートを提供しています。
Android OS 11 (2020)以降
スマホの場合、最低でも2回以上のメジャーアップデートを受けられるので実質的に4〜5年のサポート寿命になります。
iCloud のサポートOS環境(機能別の最小システム条件)
macユーザーならiPhoneやiPadを併用している場合が多いだろうし、icloudをメイン利用している可能性も高いでしょう。だからと言って「アップル純正で安心」とは限りません。
icloud 利用では...「機能別の最小システム条件」と限定して
「iOS 5 以降を搭載した iPhone 3GS、iPod touch (第 3 世代)、iPad、iPad mini、
または OS X Lion v10.7.5 以降を搭載した Mac が必要です」
と大風呂敷に謳ってはいますがあくまで「機能別」なんです。
アカウント復旧用の連絡先
iOS 15 または iPadOS 15
macOS Monterey
ブックマーク
iOS 11
macOS Sierra 10.12 および Safari 11
カレンダー、連絡先、メール
iOS 5
OS X Lion 10.7.5
FaceTime
iOS 6
OS X Mavericks 10.9
メモ (アップグレードした機能)
iOS 9
OS X El Capitan 10.11
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:
※詳細はアップル「iCloud のシステム条件」参照
アップル製品間での機能共有を最大限発揮させようという試みなんですが、経験上3世代以上離れたOSを搭載するデバイスを複数混在させると apple IDで紐付けされている(サポートされている)はずの幾つかの機能は、実際には機能しなかったりすることが(最終アップデータ版に限られていたり)少なくないです。iCloud自体のアップデートで信頼性は向上しているかもしれませんが、複雑なプラットホーム間でのクラウド共有は、基本的にmacOSのサポート期間に準ずると考えた方が無難で、アップルが謳う機能共有をちゃんと期待出来るのは「macOS Mojave 10.14」と同世代の「iOS 12」以降※でのクラウド共有が実際的です。
※最新バージョンは、2022年8月31日にリリースされたiOS 12.5.6
こちらはおまけみたいな扱いですが...
Microsoft Windows 10
Windows 用 iCloud 11 以降
※一部の Android デバイスでも iCloud.com を使えます。
※詳細はアップル「iCloud のシステム条件」参照
iCloudはあくまでアップル製品間での機能共有に特化したクラウドだと言うことです。
DropBoxのサポートOS環境
Google DriveやiCloudに比べて サポートOSの偏りが小さく、年代的なサポート幅も現実的です。OS Xのサポートは終了しましたがマルチプラットホームで新旧デバイスを混在させて使うには イチバン解りやすいし長く付き合える安心感もあります。
Windows 版の Dropbox デスクトップ アプリ
Windows 8、8.1、10、11(S モードを除く)
注)S モードの Windows を実行中の場合は、詳細要件を参照
Mac 版 Dropbox デスクトップ アプリ
OS X Yosemite 10.10 から macOS Monterey 12 まで
注)2022 年 10 月以降、OS X 10.10(Yosemite)および OS X 10.11(El Capitan)でサポートされなくなります。
Android OS 6 (2015)以降
iOS デバイス(iPhone、iPad、 iPod touch)
iOS 13.1 (2019)以降
各クラウド・サービスでサポートOS状況がまるで違っています。
最新OSで動作させられるデバイスを持っていれば、選択肢は違う機能の優劣で決められるでしょうが「Windows 7」や「macOS High Sierra 10.13」以前で動作するPC、「Android OS10」「iOS14」でしか動作しないスマホを使い続けるなら、最適なクラウド・サービスは限られています。
我が家もつれあいの「macOS High Sierra 10.13」で動作している2009 mac miniをムリムリ「macOS Mojave 10.14」に裏口アップデートさせるか、Google DriveからDropBoxベースのクラウド利用に変更するか...思案中です。ブラウザのサポートOS環境もあるので、いい加減そろそろPC本体のアップグレード時期ではあるんですが...