カングー 今冬まだ一度も起きていない3速固定〜プラグ新調が効いているのか?
まだ首都圏で雪に見舞われていない今季とはいえ暖冬というワケでもないのですが...2015の冬期以来たびたび発生していた我が家の2007 カングーの「3速固定」が何故か昨年車検以来、寒くなってから頻発することの多い冬にかけてまだ一度も起きていません。
2017の冬には「パーキングロック」「3速固定」「エンジン警告灯」「CLIP診断器 沈黙」と立て続けに不調を訴えた我が家のカングーに主治医もルノーディーラーも日産ディーラーも「原因不明」の白旗を挙げたものだから、これは寿命ということかなぁ...と乗り換えを半分決意しかけたこともあります。
3速固定の歴史
これまで夏場に「3速固定」に見舞われたことはなく、昨年9月も”最後の車検”のつもりでミニマム整備のオーダーで済ましておりましたら、何故か冬場の今季になっても「3速固定」がありません。単純にATFの粘度特性や変速バルブの不具合だけが「3速固定」の原因というワケでもなく、車載コンピューターのコネクタ接触不良でも「3速固定」が発生することは解っておりますが...
もはやこのクルマの不調の原因は誰にも解らないのですが...車検のときに「特別におこなった」コトと言えば、点火プラグを新調したことくらいです。
前回交換
プラグ交換直後は「アクセルのレスポンス」「変速マナー」が戻ってきたくらいには感じていたんですが、もしかしたら点火プラグの劣化、と言わないまでも点火・着火状況が「3速固定」に至るプロセスのどこかに関係していたのかもしれません。
点火プラグのレジスタ劣化やも...
点火プラグには「抵抗入り(R)」「抵抗無し」があり、最近ではほとんどの型番が標準で抵抗入りです。この抵抗(R:レジスタ)が入るようになったのは、電子機器の動作に影響を与える点火プラグの放電時高周波ノイズを低減させるためで、電子機器満載の現代のクルマには当然の装着設定となっています。
イリジウム・点火プラグ等であれば平気で5万〜10万キロの寿命がありますが、このとき内部のセラミック抵抗体は徐々に劣化?が進み抵抗値が上昇していき、10万キロで2倍ほどの抵抗値に変化してしまうこともあるようです。
点火プラグの放電性能(寿命)自体は維持されるみたいですが、セラミック抵抗体の劣化?は、ホントに放電特性〜ノッキングに影響していないのか?高周波ノイズを発生させていないのか?いろんな疑問と解釈が頭をもたげます。
ちなみに点火プラグの「抵抗入り・無し」で点火性能には差がないとメーカーでは言っておりますが、バイクの XR200Rでは必ず「抵抗無し」型番の点火プラグの方を使用します。ダイナモで馬力測定してどうのこうのは判りませんが、確実にオーバーレブまでエンジンはトルキーに廻ってくれるからです。また当時はプラグキャップの内蔵レジスタも抜いて使っていました。おかげでバイクの周囲でラジカセはまともな音が鳴らないほどノイジーだったりしたものですが、メーカーが言うほど「点火プラグの抵抗入り・無しで点火性能には差がない」は信用していません。
基本設計が1990年代のカングー、それなりに電子機器は搭載されているのですがノイズ対策はかなり甘め、どころかアーシングで極端に変速タイミングが変わるほど、もともと電気的な影響を受けやすいクルマでありますから、点火プラグのレジスタ劣化がなんらかの不調のきっかけを作っているのでは?と思ってしまいます。
190,000km走行でプラグ交換2回というのは少なすぎると言えますが、明確に劣化を感知しずらい部品でもあり、特にスポーツ走行を意識しない自家用車ともなれば「使えるうちは使う」が習い性になってしまうモンです。
安請け合いは出来ませんが、「3速固定」に悩んでおられるカングー ユーザーさんはダメ元でプラグ交換を試してみてください。