【2023】 mac mini のドッキングステーション選び〜USBポート拡張して、外付けSSD増設で、ビデオ出力ポート拡張も

「M2 mac miniのポテンシャルは、最小構成のモデルでも十二分」と紹介させていただきましたが、実際のところはじめからUSBポートの数が不足していたり、最小構成の250GBというストレージ容量は割とすぐ足りなくなったり、デュアルディスプレイ構成にしたいという向きには始めからThunderbolt接続の拡張ドッキングステーションが必須になります。

mac mini本体サイズに重ねて使えるタイプのドッキングステーションには、外付けSSD/HDDを内蔵したり、ビデオ出力ポートを拡張してくれるものが 10,000〜15,000円程度で幾つもありますので、仕様比較をしてみました。

GIISSMO 拡張ハブ/エンクロージャー
M1 M2 mac mini対応
 ※2018 Mac mini (Intel Core)対応

  • SATA SSD/HDD ドライブを収容
    (※NVMeには非対応)
  • USB-C 3.0データポート x2
  • USB-A 3.0データポート x2
  • USB-A 2.0データポート x1
  • micro/SD カードリーダー
    (UHS-I対応 104MB/秒、同時読み込みが可能)
  • 3.5mmヘッドホンジャック

※※mac側の仕様なのか、スリープ解除後や再起動時に再起動が必要な場合があります。2023.6現在オフィシャルサポートに記述なし...

 

Satechi 拡張ハブ/エンクロージャー 
M1 M2 mac mini対応
 ※2018以前の Mac Mini モデルには非対応

  • SSDスロット:M.2 SATA SSD ドライブ(別売り)を収容
    (※NVMeには非対応)
  • USB-C 3.0データポート x3  (5Gbs対応)
  • USB-A 3.0データポート x3 (5Gbs対応)
  • micro/SD カードリーダー
    (UHS-I対応 104MB/秒、同時読み込みが可能)
  • 3.5mmヘッドホンジャック

※※M.2 SATA SSD製品が少なくなったのが痛い。給電がThunderboltからのみ...というのは不安?「USB-A 3.0データポートはUSB-A 2.0規格ではないか?」レビューが気になります。

 

Qwiizlab 拡張ハブ/Wエンクロージャー
型番:UH25 Pro
Atras 拡張ハブ/Wエンクロージャー
型番:MC25 Pro
M1 M2 mac mini対応
 ※2018 Mac mini (Intel Core)対応

  • HDDスロット:SATA、2.5インチHDDおよびSSDをサポート
  • SSDスロット:M.2 NVMe PCle/NGFFをサポート
    (M key, B&M key-2230,2242,2260,2280-)
    ※最大 4TB の M.2 PCIe Gen3 NVMe SSD、最大 8TB の 2.5 インチ SATA SSD、最大 2TB の 2.5 インチ SATA HDD をサポート
  • USB 3.0 Aポート ×1 (Max 10Gbps)
  • USB 3.0 Aポート ×2 (Max 5Gbps)
  • Type-cポート ×1 (Max 10Gbps)
  • SD/micro SD カードスロット
    (Max 5Gbpsの転送速度,同時に使用可)

ストレージ給電用ポート/ケーブル付属

※※本体USB-Aポートからよりも、電源USBアダプタから給電させた方が安定するらしい。

 

Qwiizlab 拡張ハブ/ビデオ・Wエンクロージャー
型番:UH25 ProMax
Atras 拡張ハブ/ビデオ・Wエンクロージャー
型番:MC25 ProMax
M1 M2 mac mini対応
 ※2018 Mac mini (Intel Core)対応

  • HDMIポート:8K 30hz. 4K/60hz
  • DPポート:4K 60hz
    ※同時出力時は4K 60hz
  • SSD/HDDスロット:SATA、2.5インチSSD/HDDをサポート
  • SSDスロット:M.2 NVMe PCle/NGFFをサポート
    (M key, B&M key-2230,2242,2260,2280-)
    ※最大 4TB の M.2 PCIe Gen3 NVMe SSD、最大 8TB の 2.5 インチ SATA SSD、最大 2TB の 2.5 インチ SATA HDD をサポート
  • USB 3.0 Aポート ×1 (Max 5Gbps)
  • USB 3.1 Aポート ×2 (Max 10Gbps)
  • USB 3.1 Cポート ×1 (Max 10Gbps)
  • SD/micro SD カードスロット
    (Max 5Gbpsの転送速度,同時に使用可)


※※ 本体HDMIと併せて拡張型3画面映像出力は出来ません。

2回線のThunderbolt 接続が必要になります。

 

Atras 拡張ハブ/ビデオ・エンクロージャー
型番:MC25 H
M1 M2 mac mini対応
 ※2018 Mac mini (Intel Core)対応

  • HDMIポート:4K/60hz
  • VGAポート:(full-HD 1920×1080p@60Hz)
    ※同一画面映像出力、HDMIとVGAの同時利用時は、両方とも1920×1080p/60Hzとなります。
  • SSD/HDDスロット:SATA、2.5インチをサポート
  • USB 3.1 Cポート ×1 (Max 5Gbps)※2
  • USB 3.1 Aポート ×2 (Max 5Gbps)※2
  • USB 2.0 Aポート ×1 (Max 480Mbps)※2
  • SD/micro SD カードスロット
    (Max 5Gbpsの転送速度,同時に使用可)

※2:転送速度が限定され各ポート5V給電のため、外部ストレージを延長接続するのは難しい。

※※ 本体HDMIと併せて拡張型3画面映像出力は出来ません。
※※外部ストレージ起動を考えなければ一般的なSATA SSDで過度な発熱も気にしないで使える(M.2 SATAは正式サポート外)給電がThunderboltからのみ...というのは不安?

 

EVOLVE 13-in-1 拡張ハブ/ビデオ・エンクロージャー
型番:EVOLVE 13-in-1
M1 mac mini対応
 ※2018 Mac mini (Intel Core)対応

  • HDMIポート:4K/30hz
  • VGAポート:(full-HD 1920×1080p@60Hz)
  • SSD/HDDスロット:SATA、2.5インチSSD/HDDをサポート
  • USB 3.1 Cポート ×1 (Max 10Gbps)
  • USB 3.0 A ポート ×2 (Max 5Gbps)
  • USB 2.0 Aポート ×2 (Max 480Mbps)
  • SD/micro SD カードスロット
  • DC電源供給ポート:入力DC-5V1A(電源コードが付属)

※※ 本体HDMIと併せて拡張型3画面映像出力は出来ません。
※※ USBポート仕様、ビデオ出力仕様共に陳腐...

 

Hagibis 拡張ハブ/Wエンクロージャー
型番:MC25 PRO

Hagibis 拡張ハブ/ビデオ・Wエンクロージャー
型番:MC25 PRO DP
M1 M2 mac mini対応
 ※2018 Mac mini (Intel Core)対応

  • DPポート:4K/60hz (MC25 PRO DP)
  • SSD/HDDスロット:SATA、2.5インチSSD/HDDをサポート
  • SSDスロット:M.2 NVMe PCle/NGFFをサポート
    (M key, B&M key-2230,2242,2260,2280-)
  • USB 3.1 Cポート ×1 (Max 10Gbps)
  • USB 3.1 A Gen2ポート ×1 (Max 10Gbps)
  • USB 3.0 Aポート ×2 (Max 5Gbps)
  • SD/micro SD カードスロット

※※:MC25 PRO DPは、Qwiizlab UH25 ProMax のビデオ拡張仕様からHDMIポートを省略した製品。また背面USB-CポートのうちThunderbolt接続は片ポート(全データ)のみで、片ポートはストレージ向けの給電用(電源USBアダプタから安定給電)と仕様が異なりQwiizlab UH25 ProMax での課題を解消した製品に見えますが...

しかしながら...レビューを丁寧に読み返すと、実のところQwiizlab UH25 ProMaxの背面USB-Cと同仕様であることが推測されます。つまりこのハブ(MC25 PRO DP)の”全機能を同時に”利用すると給電が足りません! さすが中華製品は侮れません...

 

いまのところ...
USBポート拡張、外付けSSD/HDD内蔵、ビデオ出力拡張の3つを同時に得られるドッキングステーションは皆無のようです。
一時的に機能させられたとしても著しく安定性を欠いているように思えます。類似OEM製品のスペック/レビューもチェックしてみましたが、相対的に評価が高い製品レビューでは前述のようなフル機能評価はされていない場合が多いです。

概してどのドッキングハブも搭載機能に比してThunderbolt 1回線からだけでは電力不足で引き起こされる問題が頻発。補助的に追加の給電ポートを持つ製品でないと安定化しないようです。
それを踏まえて...
拡張機能を「USBポート拡張 + 外付けSSD/HDD内蔵」に絞って検討すると...
Hagibis:MC25 PRO )もしくは Atras:MC25PRO(Qwiizlab:UH25 Pro) だと質の良い拡張USBポートと2台のストレージを拡張しても安定利用が期待できます。

また拡張機能を「USBポート拡張 + ビデオ出力拡張」に絞って検討すると...
Hagibis:MC25 PRO  もしくは Atras:MC25ProMax(Qwiizlab:UH25 ProMax) だと質の良い拡張USBポートとビデオ出力 4K/60hz 品質の安定利用が見込めそうですが、拡張は2画面に制約されるし価格的にも決して良いコスパ製品とは言えません。”ビデオ出力拡張”は、専用に別回線のThunderbolt 変換ケーブルを使うか、DisplayLinkチップ搭載の変換ドックを使った方が性能的にも安定するし、トリプル拡張画面にも対応出来たりします。

よってこの価格レンジ製品では、
拡張機能を「USBポート拡張 + 外付けSSD/HDD内蔵」に絞って検討するのが得策と言えます。

 

Better Choise

Atras 拡張ハブ/Wエンクロージャー
型番:MC25 Pro

※給電用USB充電アダプタについて
USB-C入力ポートの電力仕様が「7.5W」なので、充電アダプタは1.5A/5V仕様が適合。出力ポートがType-Aであればオプション機能である「USB Battery Charge(USB BC)」規格、Type-Cであれば「Current 1.5A」規格に対応 したものが必要,,,となるはずですが、メーカー推奨コメント<amazon/Atras>ではは10〜12Wとのこと。

 

ただ「スリープ解除時に接続が切れる」等は、全ポートを同時利用するような使い方では追加給電してさえ切れる場合はあるらしい。また今回検討した製品以外のストレージ内蔵型の拡張ハブ製品全般で参見されますが、本体と接合する肝心のThunderbolt ケーブル自体に問題があったり、低品質だったりすると容易に発生する問題です。

もともと精緻な接続要件で成り立っているThunderbolt 規格です。概して信頼度の高い(価格も高い)製品では接合部の作り込みさえしっかりしてて、Thunderbolt供給電力だけに頼ることなく電源追加してしっかり電力供給されていたりします。

OWC miniStatick STX 拡張ハブ/Wエンクロージャー
型番:miniStatick STX
M1 M2 mac mini対応
 ※2018 Mac mini (Intel Core)対応

  • 2.5 or 3.5SSD/HDDスロット ×1
  • SSDスロット×1:M.2 NVMe PCle

  • ホストポート:Thunderbolt 4(USB-C)
  • Thunderbolt 4 (USB-C)ポート:×3
  • DC出力:+20V, 9A
    (外部電源アダプタ、電力供給96W)

 

リーズナブルな価格のハブ製品ではある程度品質管理に起因する問題を包含しているのはしょうがないのかもしれませんが。使い方を工夫することで快適さを担保できることも多いですよ。