mac miniの外部モニター選び〜選択ステップとオススメ仕様〜長時間ワークを苦にしないために...
ジブンに最適な画面サイズ、解像度のモニター・ディスプレイを選択するにあたってチェックしておくべきポイントを「画面サイズと解像度と実際の見え方」で記事にしています。比較的長時間デスクトップ作業をおこなうヒトがデスクトップの広さや画面の大きさを短絡的に決めてしまうと後々後悔の種になるという「高解像度だからって選んで失敗した知人のお話 」も挙げておきました。既にお目当てのモニター・ディスプレイを検討しているヒトは「mac mini のモニター接続ガイド 〜映像出力ポート仕様と変換アダプタ対応表」がお役に立つやもしれません。
それら選択ステップ考察を踏まえたオススメ仕様を紹介します。
目次
飛躍進化したLate2018モデルのビデオグラフィック性能なら...
最下層な位置づけだったLate2014モデルまでの mac miniからLate2018モデルでは突然Mac Proに匹敵するパワーを搭載できるようになり、標準仕様のビデオグラフィック性能でも5K、4Kマルチモニターを駆動できるように程に成りました。
- 4K、5Kモニターを利用される場合
mac OSが可変スケーリング機能(HiDPI表示)をサポートするので、表示密度(dpi)自体を変更して高解像度で滑らかな拡大表示調整が可能です。
5Kモニターについては選択肢は限られていますが、iMacと同仕様のパネル?と言われている iiyama製XB2779QQS 5Kは、実際並べて見ても甲乙付かない画質と色合い、現実的な価格でホントにオススメです。4Kモニターはコストダウンの第三世代製品が普及しており、同時に液晶駆動方式(TN・VA・IPS)別パネルもそれぞれ進化しているので、ひと昔前のような古臭い言い方で製品を差別化するのは難しくなりましたが、普及価格帯製品では4Kらしからぬ画質のモノがあるのも事実で、中身が作り込まれてよく出来た製品の「型落ち狙い」もアリです。
実用的にあえてシングル画面で画質にこだわって選ぶなら、これくらいのサイズがオススメです。
- 従来のモニター(96dpiという標準表示密度対応のモニター)を使う場合
下記「おすすめする最適解像度(ドットピッチ):95dpi」以降を参考に最適なモニターを見つけてください。いずれの場合も実用上の視認限界があることは共通です。同サイズのモニターでデスクトップ領域を広げるには可変スケーリングが効く4Kモニターの方が有利な気がするのですが...結果的に利用するデスクトップ領域は、ほぼほぼ同じ広さに落ち着くことが多いみたいです。
長時間つきあう代物ですから、快適性を優先して最適なモニター選定をオススメすることに変わりはありません。
4Kは現実的な選択ではない...かもしれない (Mid2011〜Late2014)
Mid2011〜Late2014の Mac miniであれば、4Kディスプレイになんとか表示させることは可能です。Macの使用用途にもよりますが、30kHz駆動に限定されてしまうため画面表示の書き換えを多用するデスクトップ作業ではなにかと不都合が生じることもあります。通常の選択肢としては、WQHD(2560x1440)解像度以下のデスクトップサイズを念頭にモニター・ディスプレイを選択するのが賢明です。
おすすめする最適解像度(ドットピッチ):95dpi
一概には言えませんが、経験上解像度(ドットピッチ)100dpiを越えるデスクトップサイズは、長時間のデスクトップ作業には適しません。
適正な値というのは個人差が大きいとは思いますが、あえて基準を言えば 95dpi 前後ではないでしょうか。
※27インチ:WQHD2560x1440仕様のモニターは、108dpi相当
ジブンなりに無理のない景色が見える解像度(ドットピッチ)が判れば、選択できる画面サイズやデスクトップサイズはおのずと絞られてきます。自分に最適な解像度(ドットピッチ)を見つけることがモニターサイズ選択の早道と言えます。
→「画面サイズと解像度と実際の見え方」参照
解像度(ドットピッチ)95dpiを目安にした場合、デスクトップサイズに対応する画面サイズの最適選択肢は下記のとおり
- WQHD(2560 x 1440 ) → 31.5インチ:93dpi
- WUHGA(1920 x 1200 )→ 24インチ:94dpi
- Full-HD(1920 x 1080 )→ 23インチ:95dpi
31.5型 WQHD (2560 x 1440) :93dpi
4Kを除いて Mac miniで表示可能な最大デスクトップサイズ:WQHDを快適に使うには、31.5インチサイズのモニターが適当だと言えます。ここ最近はこのサイズの需要が増え、価格的にも非常にリーズナブルです。
ゲーミングモニターにも使いたい向きには大画面なのにリフレッシュレート165hz対応機種というのもありです。24型 WUXGA (1920 x 1200) :94dpi
WUXGA(1920 x 1200ピクセル)の 16:10 ワイドディスプレイは、A3用紙を原寸表示させられるDTP用途向けに Appleが2004年に発売したCinema Display が始まりとされます。成り立ちの規格からプロ御用達のスペック機種とも言われています。かたやフルHD(1920 x 1080 ピクセル)の16:9 ディスプレイは、液晶テレビの「フルスペックハイビジョン」規格に準拠するように登場したゲーム機やBlue-Ray、HD-DVDに最適化されたサイズです。
DTP作業に限らずWEBブラウズやフツーの作業をするには、フルHDに対してWUXGAの高さ方向にプラス120pxは格段に使い勝手を向上させてくれます。
23型 Full-HD(1920 x 1080):95dpi
もっともベーシックな選択であり、ハイC.Pな選択とも言えます。ゲーミングモニターとしての応答速度や複数入力ポートの搭載等を考慮して最適な一台を選択したいです。デュアルモニター化もリースナブルですが、デスクトップの使い勝手としては縦1080pixelサイズがどうにも窮屈な感はあります。
デスクトップ領域を広げるには、以前ならムリムリ小さな画面のWQHDサイズを使ったり、デュアルモニター化するのが定番でしたが、最近ではWQHD解像度の27インチオーバーサイズモニターがリーズナブルに買えるようになっているので、大画面モノ・ディスプレイがハイC.Pな選択ですね。
主要販売サイトでの人気モニター売上ランキング -参考-
Mid2011以降の Mac miniであれば、4Kディスプレイになんとか表示させることは可能です。ただ30kHz駆動に限定されてしまうため、通常のデスクトップ作業にはなにかと不都合が生じます。とありますが、具体的にはどんな不都合が起きるのでしょうか? 教えて下さい。
「リフレッシュレート」で適切な解説を検索された方が懸命と思われますが...動画やゲーム、動きの激しいモノはカクカクします。DTPでは大丈夫かと思っていたら Photoshopのフィルター効果をリアルタイムで追っかけられなかったりします。